【実例】SONY Eマウント神レンズおすすめの揃え方 僕の考えた最強のレンズロードマップ

E-mount-lens

※2021年9月更新 一部記載変更、ソニー及び各社からの新レンズ情報を加え最新版にUpdateしました。

 

こんにちは。

ソニーα7を購入したけど、まずレンズは何を買えばよいか?から、どのようにしてレンズを揃えて行くか?さらにはシステムとしてまとめ上げればよいか分からない。とお悩みの方はとても多いと思います。この記事では「僕自身」が「総額200万円」ほど自腹を切り、頭に頭を悩ませて見つけ出した「一つのレンズ購入案」(超具体案)を提示したいと思います。  

レンズは全体像! 「森と木を見る」

レンズを購入するときには個別のレンズについて知ること以上に、「全体像」を描くことが大切です。レンズラインナップはカメラマンにとっていうならば遊戯王カードでいう手札であり、ドラゴンクエストでいうパーティなのです。単体のレンズだけでなく各個人に最適な組み合わせを考え初めるとき、それはもはやレンズラインナップ「戦略」と言っても過言ではでしょう。なぜならお金というリソースは限られていてその中で最大の効果を狙うからです。

レンズラインナップの全体像を見通すためには、俗にいう大三元、小三元などの標準的だが個別性のない知識も必要ですし、「おすすめ神レンズ○選」のようなどこかの誰かが実際に買いもせずに書いただけのまとめ記事などが存在しております。

僕は、そういった抽象的な回答よりも、やはりひとつの明確な「意思」と「経済」を持った東京都に住む実在の会社員のオトコが組み上げた「超具体的」なレンズシステムをみてほしいのです。なぜなら僕自身がそういう血と思考の滲み出るような具体的記事を見て参考にしたいと思うから。

僕の考えた最強のEマウント レンズシステムは4本

<レンズラインナップ>

SEL24105G (ズーム)

SEL35F18F (35mm F1.8 広角域単焦点)

SEL55F18Z (55mm F1.8 標準域単焦点)

SEL85F18  (85mm F1.8 望遠域単焦点)

以上で一段落の完成形です。もちろん今後の拡張も検討しますがこのたったの4本が僕の骨子になります。

 

<ポイント>

・24-105mmズームで画角と汎用性カバー
・広角/標準/望遠それぞれに単焦点
・すべてSony純正AFレンズを採用
・芸術性×汎用性×安定性を高次元で実現
・システム全体で超コンパクトかつ安価

※単焦点レンズはF1.8を基準としコンパクトさと、コストを抑えることを実現しています

<設計思想>

★出来の良い24−105mmのズームレンズで、最低限の撮影能力とのクオリティを事前に確保してしまう。

 

このレンズさえあればどのようなシーンでも及第点以上の撮影をこなすことができます。
これは非常に大きな心理的安心感をもたらせてくれます。

 

★画質、表現力の追求と画角の感性を養うために単焦点レンズを使う≒修行

 

ズームレンズはどうしても自分の立ち位置=撮影位置になってしまうので本質的なレンズの使い方がずっと身につきにくいです。レンズの使い方というのは、主に立ち位置つまり画角ごとの被写体との距離によって描写をコントロールすることです。

広角35mm /標準50mm/望遠85mmには驚くほど全く違ったルールと思想、そして世界観があるのです。その世界観をどう理解し、身につけ、そして表現に転ずるかが僕の課題です。

<レンズラインナップを画角にマッピング>

 

 

よく使われる基準となりやすい画角とざっくりした被写体の関係をまとめています。被写体との距離、被写体の大きさで画角が決まっていることが理解できるはずです。

特に35mm/50mm/85mmはキーとなる超重要な画角です。これは50mmが人間の視野に近く基準点≒標準として機能しそこから一歩広いと35mm,一歩狭いと85mmとなっている。また人を撮る場合コミュニケーションが取りやすい画角の幅がだいたいこのあたりというのが私の認識です。(他、意見あれば教えてください。)

 

・まず僕はこのキーとなる重要な画角をしっかりと自分の血肉とするためにこの画角に単焦点を配備しました。

・SEL24105Gがあれば風景やスポーツなどの撮影もそれなりにカバーできる ※APS-Cモードを併用すれば約157mmまで使える
・例えば、16-35mmや70-200mmなどより幅広い画角を持っているとそれだけで表現力も増しますし何より受けられる撮影の幅が広がる可能性があります。ただ、それはどうしても必要になった時に手に入れれば良いと諦めました。

 

<買う順番>

まず、初めてのレンズは単焦点がオススメです。F1.8でぼかしてなんじゃこりゃー!となるところから始まります。画角は下に参考図書を貼りましたが50mmがいいです。ズームレンズは最初に買うと駄目ですね。

1、SEL55F18Z
2、SEL24105G 
3、SEL85F18 
4、SEL35F18F

<超オススメの考え方、精神が学べる参考書籍> 誰も伝えなかった ランドスケープ・フォトの極意
<参考記事> 初心者が写真・カメラ上達のために『13冊、3万円分』教本を買ってみたオススメを教える。

【広角標準望遠域ズーム】 SEL24105G 

このレンズが間違いなく私のレンズシステムのキーとなっております。それは24-105mmという非常に広い画角を一本でまかなえる「カバレッジの広さ」を支え十分に撮影鑑賞に耐えうるだけの「超高画質性能」からくる「汎用性」。発売当時から売れに売れまくっておりますが、間違いなくEマウントを代表する神レンズだと思います。

 

・24-105mmの画角を一本のレンズで実現
・24-70mmだと厳しい 
・F4通し 
・非常にハイクオリティな画質

 

その他の選択肢としては

タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD 
SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary 
SEL2470Z
SEL2470GM
SIGMA Art 24-105mm F4 DG HSM
Sigma 24-70mm F2.8 DG DN Art  

 

などが存在しますが、SEL24105Gが間違いなくピカイチです。F2.8の通しの大三元レンズを揃えるつもりなら別ですが、通常用途ですと70mmから先の画角が足りません。言ってはおしまいですが所詮ズームレンズです。ズームレンズは本来汎用性を求めるものなので徹底的に割り切って画角のカバレッジという目的だけを取りましょう。画質を求めるなら素直に単焦点使いましょう。その目的以外を望まないのなら間違いなくベストの選択肢です。

Pick up  【SEL24105G】これ一本で本当になんでもできちゃうSONY α7の神ズームレンズ

【広角単焦点】 SEL35F28Z →  SEL35F18F

 

※現在では開放F値1.8のSEL55F18Fをおすすめします。

 

Pick up SEL35F18Fレビュー

 

広角側の単焦点レンズです。私はSEL1635Zと最後まで迷いましたが、SEL24105Gで24mmの十分に広い画角をすでに使えること、単焦点で画角の感性を養いたいこと便利さよりもクオリティを重視したいためこのレンズを選択しました。

 

その他の選択肢としては

SEL35F14Z
SEL35F18F 
SAMYANG AF 35mm F2.8 FE
SAMYANG AF 35mm F1.4 FE
タムロン 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model:F053) 
SIGMA Art 35mm F1.4 DG HSM

F1.4になると一気にレンズが巨大化すること、あとで書いてますが私自身あまり使う画角ではないためサブ、バックアップでの運用と持ち運び性能重視で純正のF2.8 を選択しました。

 

 

 

【標準単焦点】 SEL55F18Z 

まず一番最初に入手してほしい単焦点レンズです。標準レンズは自分の立ち位置によって広角的にも望遠的にも扱うことが出来ます。35mm/85mmのレンズよりも足が動きますし用途が広いです。このレンズの出来の良さについては語られ尽くしているのでここには書きません。ライトルームで現像しているとこのレンズでとった写真はサムネイルの段階から明確に浮かび上がって見えます。一年くらいはこのレンズだけでもいいんじゃないのかな。というのが私の思い。

 

その他のこの画角での選択肢となるのが、

SEL50F18F
SEL50M28
SEL50F25G
SEL50F14Z
SEL50F12GM
SAMYANG  AF 50mm F1.4

50mmはSONY純正だけで5本、他各社製品やMFレンズもいれると多くの選択肢がありますが、まずはSEL55F18Zで間違いないです。その後F1.4が欲しくなればステップアップを検討しても良いかと。

Pick-up 【SEL55F18Z】SONY α7の真価を発揮する高画質×コンパクトレンズ!【レビュー】

【望遠単焦点】 SEL85F18 

2本めにオススメの単焦点レンズは85mmです。なぜ35mmの単焦点が2本めではだめなのか?もちろんOKです。
ただ、一つ気にして頂きたいことが、昨今のスマホのレンズがだいたい28mm程度と言われており似たような画角、同じ観光地の絵にはもうみんな飽き飽きしているんですよね。多分世の中のSNSなんかに投稿される画像の8割近くはスマホの広角レンズで撮影されたものです。だから85mmで撮るだけで、オッ、あれッ?と思ってくれるような写真が取りやすいのです。

 

その他の選択肢

SEL85F14GM
ZEISS Batis 1.8/85
SIGMA 85mm F1.4 DG HSM Art
SIGMA 85mm F1.4 DG DN Art 
VILTROX PFU RBMH 85mm F1.8 STM ※追記

 

Pick-up 【SEL85F18】ソニーが価格設定ミスった?バランスの良い優良ポートレートレンズのレビュー

その他のレンズラインナップ購入選択肢

案1 大三元ベース 

 F2.8の通しレンズで揃える。単焦点などもF1.4などの大口径レンズが選択肢になるでしょう。
案2 小三元ベース
 僕は実はこちらがベースの案とも言えます。不要な画角分をザクッと切り落としてキーとなる画角の単焦点に投資している。

 

基本的に画角を埋める単焦点の選択肢については上に書き記していますが、他にランナップに加えたい単焦点レンズラインナップとしては、
マクロ …通常のレンズとしてももちろん使えてマクロ撮影ができる。物撮りや食べ物などでマクロという別軸の表現が広がる。

 ・SEL50M28
 ・SEL90M28G

135mm …さらに望遠側の画角で、より人の視線と違った表現

 ・SIGMA 135mm F1.8 DG HSM
 ・ZEISS Batis 2.8/135

 

などですが、広角側の単焦点やズームも存在するが、よほど思い入れが無い限り手に入れるならだいぶ先の選択肢となるでしょう。

レンズラインナップを考えるにあたってやはり骨子となるのは「大三元」、「小三元」の知識。以下にまとめているので参考にしていただければ幸いです。

 

 

ソニーα7・Eマウント「大三元・小三元の全ラインナップ」とズームレンズを選ぶときのメタ思考 
今回はソニーの大三元、小三元ズームレンズについてまとめてみたいと思う。 ※絵↑がソニーのレンズじゃなくてすみません。。。 ズームレンズを選ぶときのメタ思考 とソニー大三元・小三元

 

 

では

 

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Comments

  1. ニコンからソニーの乗り換えを検討している人 より:

    本気でニコンからソニーへの乗り換えを考えていて、マジでめちゃくちゃ参考になります。

    >昨今のスマホのレンズがだいたい28mm程度と言われており似たような画角、同じ観光地の絵にはもうみんな飽き飽きしているんですよね。

    この辺の感覚もホントおっしゃる通り。

    頷きながら読んでました。

    自分は2.8通しの24-70や超広角ズームなどを軸とし、ニコンのレンズをたくさん持っているので正直腰が重いですが、昨今のニコンの凋落を見てソニーへ移る決心をしました。

    大きな課題がやはり「限られた予算の中でどうレンズ」を揃えるか。非常に大きなヒントをいただいたので感謝の意味を込めてコメントさせていただきます。

  2. たーすけ より:

    本日、長年使いなれたニコンを卒業。SONYに乗り換えます。その考えに至るまでに一年を要しました。

    大量のレンズ資産を活かすためならNikonZシリーズへの乗り換えが一番妥当であると思われたからです。

    しかし乗り換えを選択しました。

    背中を押してくれたのはこのページです。冗談抜きで20回は読み返してます。

    ロードマップの考え方。非常に頷かされます。まずはこの4本の投資で充分だ、と確かに思いました。SONYへの乗り換えを決意した理由でもあります。

    お礼を言いたく。ありがとう。

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