<本文読まずにヒトコトで要約>
SEL85F18はソニーレンズの中で価格設定が明らかにおかしい、コスパGoodでボディとバランスの良いポートレートレンズ
とうとう入手してしまいました。85mm単焦点レンズ!
今日はSEL85F18(FE 85mm F1.8)についてレビューを行いたいと思います。
概要 スペック
【主な特長】
①ポートレート撮影を手軽に楽しめる比較入手しやすい価格の中望遠単焦点レンズ
→ちまたでは価格設定を完全にミスったレンズと言われているようです。
②単焦点レンズの圧倒的な描写力とボケ
→焦点距離が長いほうがボケが強くなるのですが、85mmのボケ感は絶品ですね。トロトロ!というわけではないですが、ボケの質感も良いと思います。
③コンパクト・軽量設計(約371g)で携行性Good
→後述しますがソニーα7のボディと最もマッチングがよいレンズ。
④ダブルリニアモーターを搭載しフォーカススピードが早く静か
→同様に無印レンズでバカAFと名高いSEL50F18Fと比較して圧倒的に早く静か!
⑤フォーカスホールドボタンあり。
→瞳AFなどを設定すると便利に使える!
⑥防塵・防滴に配慮した設計。
【留意すべきスペック】
・最短撮影距離:0.8m (少し遠目だが中望遠レンズはこんなもの。)
・フィルター径:φ67mm (レンズガードつける際は67mmを)
・大きさ:最大径φ78mm、全長82mm
外観
では実際の外観・デザインにクロースアップして見てみましょう。
いかにもレンズらしい美しいくびれ…
ボディはプラっぽいので「安っぽい」といわれるとそうかもしれないですが、物理的な軽さと軽快感をにつながっていると思います。
AF/MF切り替えスイッチと任意の機能を割り当て可能な便利ボタン付き。
僕はソニーのこのボタンには大体「瞳AF」を割り当てることが多いです。
SEL85F18はポートレートレンズと行って過言でないので、瞳AFを左手親指一本、一瞬で起動できること&状況に応じての切り替えやピンの確認がしやすいAF/MF切り替えがここにあると驚くべきほど便利ですね。
SEL50F18FやSEL55F18Zなどの50mm付近単焦点レンズには残念ながら設定がありません!
レンズフード
僕はこのレンズフードは抜群にかっこいいと思う。
重さは実測で398gほど。
α7のボディにつけるとこのような外観となる。(ひゃーめっちゃカッコいい…)
値段
ソニーストア価格 59,630 円+税
Amazon価格 ¥ 54,954& 配送料無料 税込 ※新品2018年9月27日時点
SONYのレンズは高いレンズが多いのですが、その中では安価な部類に入るレンズです。
無印のレンズですが、実際の使用感と写りから考えるとこれは完全に安い!と思います。
あれ金銭感覚がおかしくなってますね(笑)
作例
人物中心に作例を何点か載せてみたいと思います。
レビュー
私自身、SEL50F18F(Eマウントフルサイズ撒き餌レンズ)、SEL55F18Z(銘品)、その他オールドレンズ数本。そして今回のSEL85F18と使ってきましたが、なかなかに素晴らしいとレンズと感じます。もしこれからレンズを揃えるとしても、やはり今とおなじSEL55F18ZとSEL85F18の2本をメインの単焦点レンズラインナップとして揃えますね。
85mmという画角の楽しさ
85mmの画角はポートレートに最適といわれています。50mmの標準域単焦点、便利ズームを〜2本。その次あたりの手札として広角ズームもしくは85mmのどちらかな〜?で入手を検討する方が多い画角かと思います。僕はどちらかというと人をとる機会が多いのと、広角よりも狭い画角のほうが好きで85mmに強い関心をもっておりました。
その85mmという画角を一番最初に入手したのはロシアのオールドレンズ Jupiter9(85mm/f2.0)で、これがめっっっちゃ楽しく、85mmの楽しさに一気にハマってしまいましたね(笑)オールドレンズ独特のエロい描写は病みつきですが、やはりMFですし、とっつきやすさや、きちんと「どんなシーンにも使える安心感」はありませんでした。このSEL85F18の素晴らしさは、85mmの画角がソニー純正でAFがしっかり使え、手の届きやすい価格にある。というところかと思います。また、SEL50F18FのようにAFが異常に遅くうるさいなどの欠点らしい欠点が見当たらないほど、うまくまとまっているレンズです。
・基本的にポートレートを撮る時は顔や輪郭の歪みを考慮して50mm以上が定石と言われている。
・85mmは被写体とコミュニケーションがそこそこ取りやすい距離感。
・ただ全身を入れようと思うと、おもった以上に被写体と距離をとる必要があり。だいたい5m程度でしょうか。
楽しさ1 被写体とより向き合える。
50mmをよく使っている人からすると、バストアップで撮るとだいたい同じくらいの距離感を維持できます。
ですので、被写体とのコミュニケーションが取りやすい最適な距離感を維持しながら、画的には被写体にグッと寄れるというわけですね。結果として85mmは画として被写体のインパクト、力強さ、繊細さをより表現できると思います。
また、写真の画角の面白さの一つがここにあると思うのですが、
人間の目に近いと言われる50mmから狭いor広い画角を使うことで心理的な遠近感を表現できます。
もし機会があれば、是非35mmで撮った写真と85mm/135mmで撮ったポートレート写真を見て比べてください。
どちらが被写体を心理的に近いと感じるでしょうか…?
85mmは背景が被写体の後ろにほどよくギュッと収まり、被写体を引き立てながら印象的な画がとれる画角だと思います。
楽しさ2 引き算の思考
画角が狭くなれば、映る要素が少なくなりますので要素の配置がシンプルになります。
僕は広角や標準画角はこの要素の配置が難しく感じるのですが、85mmくらいになると要らないものをフレームアウトしてだいたい2要素ぐらいで画作りができて単純にとても楽しいです。
ソニーα7のボディとのバランスの良さ
このレンズで特筆したい点は、ソニーα7のボディとのバランスが非常に点です。
バランスというのは、物理的な重心としての意味と、見た目としてのウエイトという2つの意味があります。
・丁度マウント部あたりに重心が来るようで、ハンドリングがよい
・カメラを片手にもち構えたときに道具の大きさとしての収まりが良い。
・見た目が気持ちのよいくらい丁度よくスッキリしている。
50mm,55mmの単焦点レンズもコンパクトでよいのですが、見た目でいうとすこしレンズが負けている印象です。
使っていただくと分かると思うのですが、手に構えてとても気持ちがいいレンズです。
SEL55F18Zとのサイズ比較
参考まで、
しつこいですが、α7のボディとのマッチングは一番カッコいいレンズだと思います(笑)
まとめ
まとめとして冒頭に戻りますが、
SEL85F18はソニーレンズの中で価格設定が明らかにおかしい、超コスパGoodでボディとバランスの良いポートレートレンズです。
私のような初心者の方が
・新しい画角を練習する
・ポートレートを取り始める
場合には最適解となりえる、というかこれしかないだろ!なレンズです。
35mmにいくよりも85mmに行ったほうが絶対よいと思いますよ〜!
僕はポートレートはだいたい50mmか85mmで撮ってますね!
より繊細で大胆な85mmの世界でお会いしましょう!!では!
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