【レビュー】SEL35F18Fはあまりに完璧すぎて面白みがないSONY純正無印レンズ

こんにちは。
2019年8月30日に発売してすぐにSONY FE 35mm F1.8 (SEL35F18F)を購入してしました。
私事に仕事にとこのレンズを使い、特性が分かってきたのでレビューを買いてみました。

 

実は僕は35mmのEマウントのレンズを3本所有しています。SEL35F18Fを購入し、使い分けてみて改めてレンズって全然ちがうんだなぁ、という当たり前のことを深く実感しております。

 

最初にこのレンズの特徴を一言で述べておくと「SEL35F18Fはあまりに完璧すぎて面白みがないレンズ」です。

ディスっているようですが、褒めてもいるのです。
ソニーのレンズは2018年にSEL24105Gが発売になった以降くらいから本当に外れがなくなりました。

外観 SEL55F18Zとほぼ同じサイズ感、ハンドリングが素晴らしい

では、外見から見ていきましょう

  

横にはあると便利なフォーカスホールドボタンが設定されています。

ほぼ同じサイズでめっちゃコンパクトな>>サムヤンのF2.8>>SEL35F28Zと比較すると、SEL35F18Fは2倍くらいになった感覚ですが、F1.8のわりに非常にこじんまりとまとまっています。

僕がここで一番強調したいのは、大きさ・重さはソニーきっての神レンズ『SEL55F18Zとほとんど同じ』ということです。これはソニーの単焦点レンズを揃えていく上で大きなベネフィットとなります。

 

私は再三、レンズを揃える順番として50mmF1.8→85mmF1.8→35mmF1.8をオススメしております。SEL35F18Fの登場でようやくソニー純正で単焦点レンズラインナップが揃い踏みした格好になりますね。
全部そろえて15〜20万円程度でしょうか…?これだけあればどんな撮影でも高水準にこなせてしまいます。私は24mm/135mmも持っておりますが、最近の撮影において単焦点レンズはほぼ上記のラインナップしか使ってません。この3本で画角を変えバリエーションを作っています。

SONY純正の35mm/50mm/85mmの単焦点レンズは大きさが近く、かついずれもかなりコンパクト、軽量なので、撮影時のハンドリングが本当に楽です。

フードつけたらこんなかんじ。

 

ソニーのレンズにはZやGやGMといったプライムレンズが存在し、それに該当しない本SEL35F18Fのようレンズは無印レンズと呼ばれています。
無印レンズのラインナップでSEL50F18FはAFモーターの駆動機構上どうしてもAFが遅いのでおすすめしづらいですが、その他の画角は安心してソニーの純正単焦点を購入できるラインナップとなりました。

スペック 

スペックはもう別に書かなくてもいいかな。と思うのですが、せっかく僕の記事を読んでくださっている方に
手間を掛けさせたくないので記載するようにしております。

 

フィルター径 55 mm
最大径x長さ 65.6×73 mm
重さ 280 g
レンズ構成 9群11枚
絞り羽根枚数 9 枚
焦点距離 35 mm
最短撮影距離 0.22 m
最大撮影倍率 0.24 倍
開放F値 F1.8
画角 63 度
防滴 ○ 防塵 ○

作例 もはや説明不要のソニー新レンズの高画質

このレンズで撮影した作例を載せてみます。

 

写りの特徴として私が特に「おおぉ!」感じたことは2点
①非常に立体感があるレンズです。
このレンズで撮影すると画に立体感が出ます。F1.8のボケのおかげか、レンズそのものの分解能が高いのか撮っていてびっくりするくらい立体感が生まれます。

②最短撮影距離が短く手持ち撮影(やテーブルフォト)がしやすいです。
ソニーの標準域レンズは寄れるレンズが非常に少ないのですが、このレンズは22cmまで寄れます。
手のひらにものを乗っけてファインダーを覗いて撮影ができる数少ない単焦点レンズだと思います。

 

そのほかの作例もぜひ御覧ください。

    

 

SEL35F18Fの描写はあっさりしています。
線も細くてものすごいシャープ、コントラスト、色乗りもばっちりで間違いなく非常に映るレンズだと思います。それなのにどこかあっさり感。     

「あっさり感」、これは味とも言えますが、悪く言えば無味無臭。
あまりに優等生すぎてあまり面白みを感じないレンズだということもできるでしょう。

 

レンズの味というと、ツァイスレンズと比較するとわかりやすいかもしれません。

 

●SONYツァイス 
SEL55F18ZやSEL50F14Z、特にSEL35F28Zはしっかりとハイライトとシャドーを描きわけると非常に感情や魂、空気感がこもる写真になります。

 

●SONY無印 
「あれ、めっちゃソニーっぽい。」という思いをいだきながら平均点以上の85点の写真を量産するレンズ。がんばっても描写にエロさやほとばしるハイライトの情緒はなくどこかしら爽やかさ、軽やかさがある。特にSEL35F18Fではこの傾向を強く感じます。

35mmF1.8の使い方と他社製35mmを含めたSEL35F18Fの位置づけ

よく「35mm〜50mmは人間の視野角に近い」と言われます。これはちょっとカメラをかじった人なら耳にタコができて足が8本はえてくるくらい良く聞く話だと思います。

 

35mmと50mmでいうと、僕は50mmが断然すきです。

50mmは縦、横構図で要素整理がしやすい画角とも言えます。一方で35mmはそれなりに広くうつるので要素整理が難しく感じますね。またポートレートで使うにしても被写体に寄らなければどこか何を撮っているのかわからないインパクトに掛けた画になりやすく感じます。ただ情報量が多いのでその場の空気感は残しやすいです。

 

さて、話が脱線しそうですが、SONYのEmountの35mmラインナップについてF1.8 F2.8の入手しやすいクラスでは現在4本(タムロンからも発売になったようですが、触ったことありません。)存在します。

 

現在のラインナップ は4本

SONY SEL35F28Z 

 

 

 

【SEL35F28Zレビュー】ソニーが誇る35mm単焦点レンズは「買い」でした!

 

SONY SEL35F18F

 

 

 

サムヤン AF35mmF2.8 FE

 

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【実機比較】Samyang AF35mmF2.8 FEレビュー と FE 35mm F2.8 ZA(SEL35F28Z)

 

Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2

 

うち3本を所有している私からすると、F2.8だと35mmでボケによる立体感を表現するのはすこし難しいと言わざるを得ません。
F1.8 だと十分なボケ感ががあります。


 

これらの描写や特徴をまとめてみました。

 

・ボケ、安定感→ SEL35F18F
 初心者、玄人むけ。F1.8の安定感と安心感。
・描写の味(というかZeissの味) →SEL35F28Z
 このレンズは正直玄人向けのレンズです。F2.8という控えめな明るさながら描写にツァイスならではジリジリっとほとばしるような情愛がハイライトや逆光に乗ります。玄人向け撮影していて描写そのものを楽しむことができるレンズです。・価格、軽さ、扱いやすさ。→サムヤン
・寄れるレンズ→Tamron ※使ったことありません。

僕のおすすめはSEL35F18Fです。

 

SEL35F18Fの超私的位置づけ

僕の場合は35mm/50mm/85mmのF1.8単焦点はどうしても仕事で必要になるのでSEL35F18Fは購入せずにはいられない一本でした。ずっとこの35mmF1.8のラインナップに空きがあり、私だけでなくおそらく多くのソニーユーザーが待ち望んでいた欠けたピースでした。35mmF1.8はプロ向けでもあり初心者向けでもあります。だからこそこのレンズは描写そのものによって深くこころをえぐるような一本にはならず、無印レンズの役割にふさわしいだれもが安心して使える味付けになっていると思います。

実写比較 ボケと描写

ボケの比較

F1.8だと、より被写体が背景から浮かび上がるように見えます。

 

SEL35F18F F1.8 1/2500 ISO100 

 

SEL35F28Z  F2.8 1/1000 ISO100

 

SEL35F18F F2.8 1/1250 ISO100

 

描写比較 

SEL35F18Fはボケもなだらかで全体的にまとまりがよく見えます。ツァイスのSEL35F28Zはよりコントラストが高く深みを感じます。

 

SEL35F18F F2.8

SEL35F28Z F2.8

サムヤン F2.8

 

まとめと個人的雑感

 

SEL35F18Fはあまりに完璧すぎて面白みがないレンズと書きました。

これは初めてこのレンズで撮影したときに感じた嘘偽りの無い思いです。

 

ディスっているのではなく、ソニーユーザーは買わざるを得ない「ピースとしての35mmF1.8」

その宿命を持ってうまれたからこそ個性を奪われた優等生レンズ。どこか大企業のエリートっぽさを感じてしまいました。
好きか嫌いか、気に食う気に食わないではなく、SEL35F18Fは世の中に必要とされ、期待以上の仕事をきちんとこなしてくれるレンズなのです。