こんにちは。フォトグラファーとして活動している管理人です。
こちらの記事>>【実例】SONY Eマウント神レンズおすすめの揃え方 僕の考えた最強のレンズロードマップでも述べましたが私はレンズシステムの構築として35mm,50mm,85mmとレンズを揃えて行き、次の選択肢として SIGMA 135mm F1.8 DG HSMを購入しました。
まずこのレンズの特徴を一文でのべると、
驚くべきほどシャープな描写と135mmの世界観を垣間見せてくれるが、その大きさと重さ故に手放しに万人にオススメできる一本ではない。ということです。ボケ量に関しては85mmで十分なのです。
私のレンズライナップの中で、現在このレンズは抑えの一本という位置づけになっており、正直言って購入時に思っていた以上に利用頻度は少ないです。プライベート、仕事いずれにおいてもカメラバッグに入れて撮影や現場に持っていかないことすら良くあります。
しかし、僕はこのレンズを手放すことは出来ないでしょう。それはなぜかについて書いてみたいと思います。
では、実際にこのレンズの特徴と魅力、その使い方について詳細を見て行きましょう。
外観 「大きく、とてつもなく重い、本当に重い。」
外観はこんな感じ
Artシリーズはシグマ社の3つのコンセプトの中で重さ、大きさなど画質に関わる部分そのほぼすべてを犠牲にして最高画質を目指したラインナップとなっております。
Sigma社HPより
そのため本当に大きい&重い(1230g)レンズです。
私の中である種基準となっているSONYの神ズームレンズSEL24105Gとの大きさ比較
前玉比較 今度は一番左からSEL55F18Z、SEL85F18、Sigma135mmです。
すべて単焦点レンズですが、前玉の大きさが段違いです。
コンパクトなSONYα7iiiに装着するとこんな感じ(笑)これは完全に大砲で、カメラに関心のない一般人の方にはかなりのインパクトを与えてしまうボリュームです。
距離メモリ付き、135mmF1.8にもなると被写界深度も浅くAFに頼りっきりではフォーカスがかなり遅いので、悪条件下などあれば助かるシーンも多いですね。
スイッチ類はAF/MF切り替えとフォーカスリミッターがあります。
私はこのレンズのAF/MF切り替えはかなり多用しています。もちろんAFでピント合わせはできますが、開放F1.8時は指1本分もないピントの山を追い込むなど、AFだけでは無理で、MFで追い込む必要があります。
フォーカスリミッターはAFの動く範囲を制限してフォーカススピードを上げるためのものです。私はリミッターをかけるよりも距離メモリを見る場合の方が多いかな。
裏面はこんな感じ。Sigma社のレンズモデル番号?が印字されてます。
重さはレンズ単体で1230g 装備で2kgを超える。
重い重いと言いまくってますが、あえて段落を区切りその重さについて十分に理解していただく段落を設けました。
レンズ自体のスペックは
最大径×長さ*: φ91.4㎜×140.9㎜
質量: 1,230g
これをα7iiiのボディに装着すると2kgを超える。これは2リットルのペットボトルを想像してほしい。
いい写真を撮るためならばその程度の重さなんて、なんのことない!と安直に思うなかれ。実際にこのレンズを街なかに持ち出しあるき出そうものならその決心は小一時間でゆらぎはじめる。
つくずく思うのだが、写真は技術だけで撮るのではなくその時の心理状況(疲弊度)やカメラを持ち上げようとする気持ちまで反映される、このレンズは気軽にファインダーを覗かせようとしない質量持っている。経験者は語る、2kgを決して侮ることなかれ!
購入して1ヶ月くらいはこのレンズの描写と135mmの画角の魔力に取り憑かれてガンガンつかうのだが2ヶ月をすぎるとほぼ持ち歩かずレンズ箱の中で文字通りの「不動」の地位を確保しだしてしまう。(※)そのくらい重いデカイというのは撮影者にプレッシャーを与えるのだ!!
(※)しかし、じゃあそろそろ売っぱらってしまうか!という気持ちには全くさせないのがこのレンズの恐ろしさだ。のちのち述べる。
作例
では実際の作例をご覧いただこう。
そんなに上手いわけでもないので解説は特にしない。
もっといい作品がみたけてばぜひ>>SIGMA社Art135mmインプレッション のサイトを見てほしい。ヤバイよ。
このタクシーの塗装の質感、反射して写真の画角内に写っていないビルだとか道路のラインまで写し込んで閉じ込めてしまえる恐ろしさ。
こちらも鉄の質感表現が恐ろしくエロいです。
手前のガラスを抜けて奥の外国人被写体を狙った一枚ですが、手前のガラスの映り込み、ガラスが一枚あるんだよという存在感を捉えてくれています。
何気ないシーンも135mmの前後のボケでサンドイッチするとあれ不思議に奥行きのある写真に。
描写 「感動的までのシャープな描写」
描写についてはこれまで私が所有してきたレンズの中でもっともシャープなレンズと断言したいです。
シャープさとコントラストで言えば大人気でSONYイチの神レンズとも名高い>>SEL55F18Zなどカール・ツァイスレンズも強いのですが、それを遥かに凌駕しております。ソニーのGMasterレンズに匹敵するのではないでしょうか?(試写しただけで所有はしておりませんが、、、)
実際にMTF曲線を載せて置きます。見方がわからない方もいる方思いますが、コントラストが1に近いほどシャープで解像感の高いレンズです。数値で見ても異常にシャープで解像力の高いレンズです。
実際にこのレンズの謳い文句として「5,000万画素以上の超高画素デジタル一眼レフカメラに対応する高い解像力」とありますが、その実力は十分以上にあるかと思います。
比較用にSEL55F18Z
SONY公式より
人工的な構造物なんかを映すとレンズ本来のシャープな解像力がコレでもか!と発揮されます。
各収差(あいまいさ)も徹底的に排除されておりヌケとコントラスト、描写の端正さが際立つレンズかと思います。
逆に言えばレンズの曖昧さからくるオールドレンズのような有機的な味わいがあるレンズでは決してありません。
あくまで端正で優等生的な描写が得意なレンズです。
前後のボケも非常になだらかで上品に美しいです。
私が今まで撮影した限り、芯がのこったり2重になったりうるさく感じるシーンはありませんでした。
価格 「安価で手の届きやすい価格」
実売価格は手の届く範囲です。
GMレンズですと1.5倍以上はすることを考えると非常に良心的な価格設定といって良いと思います。
135mmという画角について 「ボケ量は85mmで十分」
135mm単焦点という画角は、カメラにそれなりにハマりこんでいる方がレンズラインナップの中盤から終盤で選択肢に上がるレンズではないでしょうか。
この画角はかなり撮り手、作者の意図が入り込んで行く画角です。
被写界深度自体を浅く設定できるのでこれは逆の言い方をするとどこにフォーカスを当てるのかが強烈にわかりやすくなる。作者の意図、つまり、どこをみているのか、どこを見せたいのか。自分はどこが面白いとおもったのか画角の狭さそのものとフォーカシングによって如実に写真に現れる。僕はこういう写真がとても好きで面白いと思うのです。
ただし浅い被写界深度によるフォーカシングによる楽しみは85mmF1.8くらいでも十分味わうことも可能ですし、汎用性を求めるなら同じ値段で70-200mmF4のレンズが手に入るでしょう。正直に言って135mmF1.8というスペックはかなり扱いにくいです。
しかし、135mmF1.8が見せる世界は、ちょうど時が止まりかける寸前のような緊張感と距離感を映し出します。
この世界観はこのレンズでなければ絶対に手に入れることは出来ません。ちょうど画角と被写界深度の狭さがバランスしたギリギリに成立できる世界だと感じます。
だから、このレンズの世界観は一度手に入れるともう手放すことができない。注意してほしいレンズです。
まとめ ”魔力の存在”を感じさせるレンズ
まとめ、
このレンズは、驚くべきほどシャープな描写と135mmの世界観を垣間見せてくれるが、その重さ故に手放しに万人にオススメできる一本ではありません。
SONYで135mmを扱おうとするならば、そのコストパフォーマンスから最有力選択肢となります。
なかなか気軽に使おうと思いませんが、郡を抜いた描写と圧倒的な世界観を見せてくれるので、しっかりと作品撮りをしよう、クライアントの喜ぶクオリティの写真を撮りたいと願うならばたいへんに心強いレンズになります。
扱いにくいけれど必ず期待を超える写真が撮れる。という確信をもたせてくれるレンズです。
正直かつ親身に、私はまだ単焦点レンズが揃ってなく、このレンズや135mmという画角に特別な思い入れが無い方はSONY純正の隠れ神レンズ>>85mmF1.8 を強くオススメします。このレンズは想像以上に重く焦点距離も長いため扱いこなす事は難しい。
それでもこのレンズに惹かれるならば買ってよいでしょう。
僕はこのレンズに特別な思い入れはありませんが、他のレンズと比較すると、どうしても「魔力の存在を感じさせるレンズ」であることは確かだからです。
では。
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