ライカミノルタCLの持病スプール割れはプラリペアで修理可能。

Leica

ライツミノルタCLの弱点なのですが、樹脂製のスプール(フィルムを差し込んで巻きつける部分)が経年劣化で割れます。これはライカミノルタCLを使う人の運命なのでもう一度言いますが、いつかスプールが割れます!

 

→「プラリペア」で修理が可能です。

 

ライカミノルタCLのスプールは、対策品が出ておらず割れやヒビが出ると、

①だましだまし丁寧に扱う
②ミノルタXD、XEなどスプールを流用して使う
③潔くスプールを取り外し、パーマセルテープなどでフィルムの先を貼り付けて使う。

等の対応の選択肢があるようです。ネットで検索しても抜本的かつ上手い修理を行っている例は見られませんでした。

 

私の愛しのライカミノルタCLのスプールはこんな状態です。

 

私は過去に趣味でオフロードバイク競技をしていたこともあり、樹脂部品の修理には多少の経験があり、おそらく「プラリペア」ならうまく治せるであろうという自信がありました。

 

準備するもの

 

 

・プラリペア ホワイト
・リューター
・パーマセルテープ

 

修理方法

修理にはプラリペアのニードル法が適しています。 

 

割れを強化補修するために、V字にリューターで割れ部分を削ります。

 

パーマセルテープでマスキングします。もちろんマスキングテープでもOKですが、粘着剤が残らないように注意です。

 

割れの部分をV字にリューターで削ります。※割れが細い場合この過程は必須です。

かなり粉が出ますので、ダスターで飛ばしましょう。
私は割れの下部分までは削り切らない深さでV字を整形しました。

横からみるとこんな感じです。

プラリペアを作ってV字部分に流し込み均します。


余分な量があっても、ニードルの先などを横にして、さっと擦り切って拭き取れば溝が平らに埋まります。5分程度で硬化します。

横から見るとバッチリ、割れが埋まっております。

プラリペア自体はバイクの部品を修理しても問題がなかったほど、結構な強度があります。補修部分が割れたり剥がれたりする心配は少ないでしょう。

割れが発生している段階でスプールの素材全体の劣化が進んでいるのは確かと思われますが、この方法で応急処置は可能です。

古いカメラの代替品が出るとは思えないですし、現時点では最も現実的で安心感のある修理方法かと思います。また修理をすることでより一層愛着が深まります。

 

ではよいCLライフを…!

 

 

Comments

  1. pokke より:

    先週中古カメラ屋でCLを購入し、フィルム1本撮ったところでスプール割れに気づきました。
    こちらの記事を参考にして、リューターとプラリペアで無事修復できました。ありがとうございました。
    でもやはり負荷がかかると心配なので、養生テープでフィルム先端を固定して装填してます。

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