この記事の結論から述べると…
「MR9(H-D)を使用している古いフィルムカメラを入手したら、まずLR625で露出計の動作確認。
露出計が生きていれば、そのまま露出補正して使うか、クオリティの高いKanto Camera MR-9 水銀電池アダプターを使用しよう」
機械式フィルムカメラ;ライカミノルタCLを購入しました。
困ったことに、このカメラが露出計の動作用に採用している水銀電池 “MR9(H-D)”は、主に70年代以前の機械式フィルムカメラで露出計の動作用に使われていたボタン電池で、すでにディスコン(販売終了)になっている模様。
検索してみると、露出計を動作させるためのMR9(HD)電池の代替手段は、いくつかの選択肢が存在するようです。
特に参考になったのはこちらのブログです。
水銀電池 “MR9(H-D)” の代替手段について
こちらでは5つの代替選択肢が紹介されていましたが、私は、コストや入手製の観点から、そのうち2つを試してみました。そして最終的にタイトルのアダプター利用に落ち着きましたのでその経緯をまとめます。
対応策① LR625(P625U /V625U/ LR9)で動作確認
まずは入手が安易でそのまま装着できるLR625を入手して露出計そのものが動くのかの動作確認を行いました。理由は、いきなりアダプターを購入しても露出計そのものが壊れていると無駄になるため。
・1995年に製造中止となった水銀電池MR-9HD 1.35Vとサイズ互換の代替品使用可能
・但し、電圧1.5V
対応策② LR625+ISO設定で補正
私のLeitzMinolta CLはLR625で露出計がビュンビュン動くのが確認できました。(ガッツポーズ!)
そのまま使用していましたが、電圧が違うため+1段ほど露出計が高く反応するようです。
このまま使用する場合は、以下2つの手段で対応ができます。
●カメラ側でISOの設定を1段分落とす。
・ISO200のフィルムを入れた場合 カメラのISO設定をISO100に
・ISO100のフィルムを入れた場合 カメラのISO設定をISO50に
●露出計の値を1段分脳内補正する。
・露出計が1段分振り切った状態で、適正露出と脳内変換
そもそも70年代のカメラの露出計ですし、上記のISO対応で実用上は問題を感じませんでした。
しかしライカCLは使っていくうちに大好きなカメラになってしまい、電圧が違うせいで不具合を誘発するのは嫌だな、と思いアダプターを購入することにしました。
対応策③ Kanto Camera MR-9 水銀電池アダプターの購入
購入したのがこちらの画像の左のKanto Camera MR-9 水銀電池アダプターとSR43です。
Kanto Camera MR-9 水銀電池アダプターのライカミノルタCL装着レビュー
パッケージ
LR625との比較
ライカミノルタCL装着の図
このアダプターは非常に出来がよく、手作り企画感満載です。 説明書も印刷しハサミできって入れていると思います。令和にありながらちょっと昭和の匂いがするというか前時代うれしくなりました。こういったニッチな製品を作ってくださるメーカーさんに大変感謝です。いや、ほんとこの出来栄えだけで買う価値ありますわ。
実際にカメラで露出計を確認すると、LR625と比較すると露出計はばっちり1段分ほど低く適正な露出が計測できているようです。露出計がしっかり適正電圧で動作していると安心&快適です。
ぜひ、オールドフィルムカメラを手にし困っている方は、つかってみてください。
まとめ 「LR625でまず動作確認しよう。」
MR9(H-D)を使用している古いフィルムカメラを入手したら、まずLR625で露出計の動作確認。
露出計が生きていれば、そのまま露出補正して使うか、カメラを大切にしたいのならクオリティの高いKanto Camera MR-9 水銀電池アダプター+SR43を使用すると安心快適で幸せなフィルムカメラライフが送れます。
では!
Comments
ライツミノルタCLユーザーです。
角型のレンズフード、カッコいいですね。調べてもなかなかヒットしないんですが、メーカー名や型番を教えて頂けますか?
宜しくお願いします。