初心者〜上級者まで、フィールド、レベルを問わず楽しめるYAMAHA YZ125Xだが、購入してまず迷うことはやはり、装備の追加だろう。
ヤマハ発動機公式youtube動画にてYZ125X開発リーダー上村さんも
『ユーザーがエンデューロで欲しい装備を一つずつ追加して欲しい』という旨を述べている。
今回は以下の項目について私の選択肢と、選んだ理由「なぜ?」を伝えたい。
目次
〜基本コンセプト〜
①ハード
ガードを基本とした追加装備 (実測した重さなど)
②ソフト
オイルなど
③周辺機器
このバイクならでは、必要なものなど
④今後の予定
基本コンセプト
方向性のなき改造は、車両全体としてのバランスを損なう可能性があり優れた改良ではない!!!
私は購入にあたり最も共感した、
”A REAL LIGHT ENDURO RACER”
と言うYZ125X開発メーカーコンセプト、この矢印の方向へモディファイすることとした。
つまり、このバイクの最大の長所である「軽さ」「軽快感」をスポイルすることなく、過酷なエンデューロ、クロスカントリーのレースを走破し、日々の練習に耐えうる「防御力」「耐久性能」を持たすこと。
もちろん軽さ×防御力はオフロードバイク装備の基本的な方向性であることは間違いない。今回紹介したアイテムがそのまま着くであろうYZ250XやYZ250FX、WR250F、WR250Rそのほか国産、KTMなど外車のユーザーにも参考になる点があるかもしれない。
①ハード (ガード類)
・ハンドガード「アチェルビス TRI FIT」
・AXP ラジエターガード
・CYCRA スピードアーマースキッドプレート
+ZETAスポンジ
・ZETA フロントフォークボトムガード
今回取り付けたエンデューロ三種の神器(ハンドガード、スキッドプレート、ラジエターガード)=約1500g
ハンドガード「アチェルビス TRI FIT」
>>重さ約610g
まず結論から言うと、今まで使ってきた中で間違いなく最高のクローズドハンドガードです。万人にオヌヌメ。久しぶりの個人的ヒット商品ですね。
1、しなる
樹脂製ですので独特のしなりがあり、ハンドルがガチガチになりません。
⑴疲れにくい。
⑵ハンドリングが自然
⑶林間区間などでハンドルが木などの障害物に当たっても
バチーン!→ビターン!!と無残に弾かれない。
と言うメリットが感じられます。
“金属製のバーをフォーククランプしたりすると剛性が上がり疲れる。。。”
などと巷では言われておるわけですが、超初心者の頃の私は
「そんなの絶対分かるわけね〜〜〜w」と思っていました。
そこそこオフロード経験を積み、色々と乗り比べた今、
確実にこのハンドルの剛性と言うものは体感できますw
(やっと違いのわかる男になれました涙)
2、物理的に軽い
重さそのものが610g、
金属性のガード+フォーククランプに比べて軽いです。
1gでも軽くしたい私にはぴったり。
3、高防御力、高耐久性
クローズハンドガードなので、レバーなどのガード力はバッチリ。
樹脂製なので割れたりするかな?と心配していましたがさすが、
アチェルビス。ガンガン使っても全く壊れる気配なし。
曲がらないぶん金属製バーより寿命長そうです。
正直デメリットらしきものは感じませんが、
強いてあげるなら回転してしまうこと。(バーエンドアンカー締め付けでコントロール可)手に当たるエンド部分がちょっと太いこと。程度でしょうか。
ほんと、最高のハンドガードです。大好き。
AXP ラジエターガード
>>重さ 約660g(3回測った平均)
横からのガード力と軽さを軸に選びました。
冷却系のトラブルはレースの続行に直結します(過去に経験アリ)ので必ずつけます。(そもそもつけないと言うノーガード戦法もありかと思います。)
比較した製品は
・ワークスコネクション(軽そう&安い、横からすぐ潰れそう)
・エンデューロエンジニアリング(一番頑丈そう)
AXPはE/Eに比べ軽そう、WCよりも横からの衝撃に強そうと比較し決定。
よい選択だったと思います。クマーのステッカーもカワイイし。
取り付け時E/Eだとラジエター液抜く必要があるようですが、AXPはそのまま簡単に取り付けできます。(30分程度)
緩むので必ずネジロックつけた方が良いです。
余談ですがシュラウド下のネジはタイラップに変更がオススメです。
シュラウドが木に引っかかった際など、ネジ止めしているとAXPラジエターガードごと引っ張られてもげます。(経験アリ)
CYCRA スピードアーマースキッドプレート +ZETAスポンジ
>>重さ 240g
アンダーガードやスキッドプレートと呼ばれるものについては
おおよそ3階層程度の選択肢があると思います。
⑴つける or つけない
⑵ ↪︎金属製 or 樹脂製
⑶ ↪︎↪︎スキッドプレート or フルアーマー
⑴モトクロスの場合必須ではないと思いますが、
エンデューロではほとんどつけない人いません。
岩、丸太ごえの際に引っかかったり
尖った岩などクランクケースにヒットすると割れてしまいます。
想像したくないですね(笑)
*ただYZ125の場合フレームのダウンチューブとエンジンに
結構な隙間があるので、なしでもいけるかも?と感じました。
(YZ125が特異です)
⑵重いがガード力と滑りやすさ重視の金属製か、軽さ重視の樹脂製か。
過去、WR250Rに乗っていた時に金属製をつけていましたが、
重さが1kg以上あり「2度と着けるかボケ!!!」と思いました。
以降、私は金属製はつけません。正直、比較優位性ありません。
軽さが命です。「アンダーガードは樹脂製」を皆さんに布教します。
⑶ここは(個人的に)悩みどころだと思います。
スキッドプレートは本当にダウンチューブの間だけガードするもの。
フルアーマーはガードがダウンチューブをはみ出し、
クランクケースやウォーターポンプもガードしているもの。
オススメは以下のようなこういった樹脂製のフルアーマーです。
■ムースレーシング MOOSE RACING スキッドプレート Pro 05年以降 YZ125
■AXP RACING エーエックスピーレーシング/EDスキッドプレート YZ125
爺ヶ岳のRRR:JNCCというレースのセクション など、
岩場ゴロゴロで転倒すると結構な割れちゃいます。私も過去にリタイアしました。涙
少しでもリスクを減らす為にフルアーマーがオススメですね。
今回はその主張に反して、スキッドプレートタイプを選びました。
4stと違いチャンバーがはみ出しているので、
ウォーターポンプの直打リスクは下がりそうという考えもありましたが、
一番の理由は必要最小面積のガードにして、“見た目の軽快感”を重視したかっためです。
オフロードバイクは感性と反射のスポーツだと思っています。
自分のバイクにまたがったとき感じるであろう
「軽さ」
に対する無意識の信頼が、私とバイクをヒルクライムの先に運ぶかもしれません。
私はそういった自分の感覚を大切にしたいと思いコレを選びました。
あとブッチギリで安かった。
実際つけてわかったことですが、タイラップ留めなのでよく切れます。
落ちはしませんが、少し残念なところです。今はサイクラからYZ2st用にフルアーマーガードが新発売になったようなので、素直にそちらがイチオシです。(もっと早く出して…)
+ZETAスポンジ
エンジンとスキッドプレートの間の隙間にブチコミます。
無いと泥がじゃんじゃん入って重たくなるため必須です。普通に売ってるスポンジでいけんじゃね?と思い100円ショップなど物色しましたが耐熱性に不安があり素直に専用品を買いました。
ZETA フロントフォークボトムガード
YZ系のフロントフォークボトムは作りが薄く、岩などにヒットし割れてしまうことがあり修理も困難かつ高額らしい。つけてない友人もいます。付けるなら綺麗なうちかと。
私が調べたところ>>ZETA製と>>フェアルさん製があるようだが値段が安いのでZETAにした。
ただ取り付けに関し、さすが中国製。ネジ精度が悪く、すぐなめてしまう。
ホムセンでM4×8mmのホーローネジを用意することをオススメする。
(ちなみに六角がなめてしまった時は、トルクスレンチではずせることが多い:ほとんど必要ない豆知識)
②ソフト
ギアオイル…YAMALUBE純正
純正を選びました。4stオイルが残っているので流用も考えましたが、、、
結局純正ギアオイルしか選びようがありません(笑)
しかし1ℓ缶だと使いにくいですね。
オイル交換の方法についても記事にしようと思います。
(3月追記 書きました【トランポ×整備場所なし】最強オイル交換ソリューションを提案する。YZ125X事例)
2stオイル…MOTOREX CROSSPOWER 2T
純正はヤマルーブ 2−Rですが、めちゃくちゃ高い(笑)3000〜4000円/ℓほど
周りに色々と教えを請うたところMOTOREXのCROSSPOWER 2Tがいいらしい。との情報を入手!
50:1で使ってます。あまり聞きなれない人が多いかもしれませんが、KTMも純正指定のメーカーです。(3月追記:今は75:1で使用中)
性能的には問題なし!(というかフケも軽く滑らかで素晴らしいです。7月追記)たまに残った2−Rと交互にしたりしてますが、さほど違いを感じません…。
それにも関わらず2−Rと比較してメリットが多く
・安い 2000円/ℓほど めちゃ助かりますね。
・色が赤い (これイイ)
あれこれ混合油だっけ…??そのまま使うの超心配。というのがなくなります。
・スッゲー混ざりやすい。
・容器がイイ!
入れやすく、保管もしやすいです。
今後、レース、練習問わずこのオイルでいくつもりです。
レース含めてだいぶ走り込みましたが、やはりオイルはコレがベストだと感じます(7月追記)
③周辺機器
ビードストッパー+ダンパー+ヘビーチューブ
新車の状態だと普通のチューブかつリアはビードストッパー一つです。
「そんなの関係ねぇ、、、!」と空気圧落とし目で
ガンガン練習してたらコアからブッチぎれてパンク。さらにリム曲がりました。
タイヤ自体もストッパー一個だとビードがグニャグニャになりました。
ビードストッパー×2とヘビーチューブは偉大です。
なお純正部品で買うと高いです。
ダンパーはmotion proのモノ↓を流用すると安いですよ。
(3月追記)
チューブの適合やサイズを調べるのがめんどくさいと思うので、私が購入したもののアマゾンリンク↓(パンク時も役に立つかも!)
フロントチューブ
DUNLOP(ダンロップ)バイクタイヤチューブ 275:300*70:90/100-21 バルブ形状:TR4 MOT リム径:21インチ オフロード競技用強化チューブ 136571 二輪 オートバイ用
リアチューブ
DUNLOP(ダンロップ)バイクタイヤチューブ 110:120/100-18 バルブ形状:TR4 MOT リム径:18インチ オフロード競技用強化チューブ 134959 二輪 オートバイ用
リア用ビードストッパー
DUNLOP(ダンロップ)ビードストッパー メタルタイプ(M) 適用リム幅:2.15 430073 二輪 オートバイ用
ダンパー
モーションプロ(MOTION PRO) リムロックダンパー オフロード・モトクロス車の後輪リムロック用タイヤツール YM11-0076 YM11-0076
※上記を純正部品として注文するより自分で探して買った方がだいぶ安いです。
フォークエアブリーダー
トランポ載せるときと、気が向いたとき使います。
まぁ普通付けますよね(笑)
MOTION PRO ラジエターリザーブタンク+1.6ラジエターキャップ
たまにキャップ開けると意外と冷却水減ってるんですよね。
この組み合わせでハードエンデューロもモーマンタイかと。
取り付けにあたりちょっと工夫したので別記事 ”YZ125Xにカッコ良いリザーバータンクを追加してみた。” にします。
ウルトラライトクラッチもどき
YZ125Xクラッチ重くないんですが、少しでも軽くウルトラコントローラブルなのが好きなので、今までの車両はすべて加工したレバーをつけてます。
エマージェンシーホイッスル
念のためバーパッドに仕込んでます。
Gショック
[カシオ]Casio 腕時計 スタンダードデジタルウォッチ 日常生活防水 LEDライトつき F-91W-1JF メンズ
時間確認用。最強×最高です。これはJEC、JNCC、練習ライダー問わず全てのエンデューロライダー激オススメ品。
世界一売れたと言われる型番のGショックで、テロリストが爆弾に使うので有名ですね(笑)
カスタマーレビューが大量にありながら、なお高評価を誇るアマゾンの神アイテムのひとつ。
それが1,000円前後で入手できるというお得感、、、。ちなみに実際は日常エンデューロ生活完全防水です笑
④今後の追加予定
・リアディスクガード (GYTR)
・チェーンガード (GYTR)
オフロードバイクに乗っているとときどき発生し、まぁまぁ致命なのがリアディスクの曲がりだと思う。
標準でプラ製のガードがついているが、転倒時にHITや走行中、岩などにHIT、上りで止まってしまいバックした先の岩にHITなどで簡単に曲がってしまう。
GYTRのものは海外サイトを検索してみたところかなり強度があり軽いようだ。
チェーンガードの潰れについては滅多に発生しないが、純正のアルミ製のままだと運悪く潰れてしまうと一発で走行不可だ。ということでYZ125Xの特典を活用し変更の予定。(別記事 ”ディスク&チェーンのガードは樹脂製にすべき理由【YZ125X特典GYTRレビュー】”を書きました。)
では。
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