Leica M3を入手してから最も使用頻度が多いのが、Elmar5cm F3.5(L)ノンコート。ほぼつけっぱなしです。
Elmarはたいへん古いレンズですが、そのすべての弱点が「味」に変わってしまうような無垢なる愛らしさがあります。フードの必要性は機能の観点ではそこまで感じておりませんでしたが、私はフードをつけた「エルマーの可愛らしいルックスが大好き」でフードを探しました。ライカのレンズはレンズを買うとアクセサリーが欲しくなって本当に困りますね。(ニッコリ)
さて、Elmar用のフードはいくつか種類があるようです。
・FISON
・VALOO (絞りコントロールあり)
・汎用かぶせ
・汎用ロックあり
私はまずは安さ重視でお試しに、と3千円程度の「汎用かぶせ」を入手したのですが、ロック機構がないとすぐに「ポロリ」してしまうので実用に耐えませんでした。結果、本命のFISONを汎用のロックありと同じ程度の金額で入手。
購入前に知っていたのですが、FISONを固定しレンズフィルターを装着した状態だと、小指くらいしかレバーに届かず本当に絞りが操作できません(笑)
いちいちフードをはずして絞りを操作するのも面倒なんですよね。
救世主VOOLAの代替品 U.N (ユーエヌ) エルマー絞りリング UNX-8594
FISON用にはフードの締め付けを緩めてフードを回転させることで絞りをコントロールできる「VOOLA」というリングが存在しています。これは救世主です。
VOOLAはライカプライスで目玉が飛び出るほど高いのですが、UN(ユーエヌ)社から同等機能品「エルマー絞りリング UNX-8594」販売されております。
エルマーの絞りレバーにはこのように装着します。
フード側にインストールして装着します。
フード回転と絞りの動作はこのような感じです。
このアイテムは完全に実用品ですね。絞りリングはFISONを使用したい方は必携のアイテムではないでしょうか。
パーマセルテープで エルマー絞りリングの操作性向上
FISON+VOOLA(UNX-8594)の弱点はフードのネジの締め付け部の感覚があまりリニアではなく、ライカのボディやレンズと同等程度のカッチリした安定感、操作性が無いということです。
しかし、この問題点は>>パーマセルテープでクリアランス調整することで、「非常にリニアなネジの操作感とグリップ感」と、締め込んだときの「フード固定の安定性」が確保できました。
このくらいネジを締め込めばガッチリとロックがかかるようになります。ネジの締込みとロックの強さがリニアで余分な力が要らずスムーズに操作ができます。
パーマセルの貼り方はいろいろ工夫ができそうですが、ロック機構の部分にかぶせるようにして貼ると私の個体では良い感触が得られました。
しっかり目にネジを締め込めば、フードを持って回して沈胴のロックができるほどパーマセルがゴムダンパー的にガシッと食いついてとホールディングしてくれます。フードがかばんのなかでポロリするような心配もありません。
Elmarにはフード絞り問題(=フードを付けると絞りの操作性が悪く解決策を求めてさまよい続けること)がありますが、FISON+VOOLA(UNX-8594)+パーマセルはルックスも最高で操作感覚も自分好みに調整可能です。かなり快適なので操作性を求めてVALOOを検討する必要はないと思えます。
FISON+VOOLA(UNX-8594)を入手された方は、ぜひパーマセルテープで個体に合わせてクリアランスを調整し最高の操作性を手に入れてください。
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