ライカミノルタCLの純正レンズであるMINOLTA M-ROKKOR 40mm F2(Leica SUMMICRON-C 40mm F2)を分解清掃してみました。
私が持っているレンズ個体は状態が良いといっても過言でないものでしたが、強い光をあてると後玉の周辺におそらく湿気由来と思われるうっすらしたクモリと一部にチリが見られる状況でした。写りに影響があるレベルではありませんが、動態保存の意味を込めて分解清掃にチャレンジしました。
このレンズは構造が非常にシンプルでした。
カニ目レンチがあれば誰でも簡単に分解清掃が可能だと思います。(自己責任で!)
分解清掃に用意したもの カニ目レンチ レンズクリーナー
本レンズ分解にカニ目レンチは必須です。前玉にアクセスする場合は製造年によって飾り輪の外し方がことなるようです。私のレンズはカニ目がついていなかったので前玉へのアクセスは諦めました。
前玉も気になる方は>>吸盤オープナーがあればアクセス可能なようです。
クリーニングキットです。なんでもOKですが、古いレンズはコーティングが溶ける可能性があるらしく成分がシンプルなものを選びました。実際にやってみて思いましたが、分解清掃にはレンズクロスではなくクリーニングペーパーが有った方が良いです。想像の何倍も多くペーパーを使いました。
分解手順は簡単。 後玉のリングを外すだけ
前述の通り、前玉はアクセスできないので後玉のリングをカニ目レンチで外します。
これだけで、
続いて後玉ユニットを前玉から分離させます。
ここをカニ目で外すだけ。
これが前玉のユニットです。前の飾り輪を外せば分解できるようです。
絞り機構があるので私はダスターで軽く清掃したのみで触らないようにしました。
後ろ玉ユニットの清掃に移ります。レンズ構成図をみると後玉ユニットは2枚のレンズで構成されています。
強い光を当てるとうっすらクモリとチリが見えます。
こちらも簡単でカニ目で外すだけで簡単に2枚のレンズに分解が可能。
レンズクリーナーで各レンズを清掃します。
あとは逆の手順で組み付けるだけ。とくに難しい部品は有りませんでした。
一点前玉と後玉ユニットの接続は位置が決まっています。
完成!だいたい30分程度で分解清掃が完了しました。
レンズに強い光を当ててもとてもきれいで気持ちが良いです!
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