圧倒的に軽くて良く写るTamron 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)レビュー

2020年5月にTamron 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)が発表発売になり即予約購入しました。
1年強、結構ハードにプライベートと仕事で活用しましたのでレンズレビューとしてまとめます。

 

 

このレンズを一言で言うならば「タムロンの安っぽさを圧倒的な軽さが打ち消し、写りも安定感のある完成度の高い望遠ズームレンズ」だと思います。

 

70−200mmの望遠レンズではソニー純正F4通しのSEL70200G(65点)を過去に所有しており、レンタル等でF2.8通しのSEL70200GM(80点)も良く使っていますが、2021年現在で70−200mm付近をカバーする望遠レンズを購入するのであれば、写り、軽さ、価格の3つの観点からこのTamron 70-180mm(85点)を自信をもってオススメします。※点数は使用したレンズの個人主観です。

写りの傾向と作例  ”タムロンを見直したなめらかなボケ感、シャープな写り”

総じてとても良く写るレンズです。最初に試写したときに、不覚にも声が出てしまったほどシャープでボケ感もスムーズです。
一年ほど様々なシチュエーションや撮影シーンで使用してきましたが安定感があり信頼性があります。

納得できるボケ感 

TamronのEマウントレンズシリーズには、以前所有していたTamron 28-75mmの汚いボケ感のイメージが強くあり不安がありました。
この70-180mm F/2.8 Di III VXDのボケ感はこれなら大丈夫と納得できるくらいなめらかです!

 

まれに屋外で木の葉などの細かい高周波な被写体を背景に持っていくと収差の安っぽいボケ感が出るシーンもありました。あまり得意ではないのがこういったシーンです。

想像以上の解像感

開放からかなり解像力が高くシャープでF2.8を積極的に使っていけます。私は物撮り以外は基本開放で使用することが多いです。

猫の毛並みの描写恐るべしですね!笑

豊かなトーン

Tamronはスキントーンがなめらかでリッチなレンズに強いメーカーというイメージがあります。
このレンズもその人物やお肌を被写体にすると素晴らしい描写をしてくれます。ポートレートにはかなり心強いレンズです。

 

重要スペック 

このレンズの購入時に気になるであろうスペックを以下に抜粋しました。
 
レンズ構成   14群19枚
絞り羽根枚数  9 枚
焦点距離    70~180 mm
最短撮影距離 0.85m(ズーム全域)  
                        マニュアルフォーカス(MF)設定時、広角端70mmで0.27m
フィルター径  67 mm
最大径x長さ  81×149 mm
重量(重さ)  810 g
防塵防滴   簡易防滴

すばらしいポイント サイズ感・爆速AF・接写能力

このレンズの特徴はF2.8のわりに軽量であることと、ハンドリングの良いコンパクトなサイズ感です。

1.SEL70200G(F4通し)との比較からみるTamron 70-180mm F/2.8 Di III VXDのサイズ感

F4通しのSEL70200Gとサイズ感を比較してみた。SEL70200GMはGレンズよりも一回り大きいと想像してもらえればと思います。

 

◯フード収納時比較

Tamronのほうが数センチコンパクトになり持ち運びが楽です。

 

◯フード装着時比較 

SEL70200Gはズーム時もレンズの長さが変わらない「インナーズーム方式」を採用しています。
Tamronは70mmと180mmの状態いずれでも全長が短く、撮影や移動を通して取り回しがずいぶん楽に感じます。

◯フード未装着時比較 

◯前玉比較 

SEL70200Gはフィルター径72mm、Tamronは他のレンズシリーズと合わせて67mmです。

開放F値の大きい方が小さくて違和感を感じますね。

 

2.信じられないAF速度と安定感

 

このレンズはAFが信じられない速さ(明らかに純正G以上)です。暗い場所でも迷うことなくほぼ瞬間的にフォーカスが合うので撮影の歩留まりが良くなります。

 

タムロン初のリニアモーターフォーカス機構「VXD (Voice-coil eXtreme-torque Drive)」を新開発しました。高速で動作するとともに、髪の毛1本分の1/10以下である0.005mm単位で位置精度を確保。かつてない高速・高精度AFを実現しました。

3.接写性能

ズーム全域で85cmまで、マニュアルフォーカス(MF)設定時、広角端70mmで27cmまで寄れるかなり扱いやすいレンズです。マクロレンズ気味に被写体に寄ったり、望遠端でぐっと引いた位置から客観的な視点での撮影など表現できる撮影の対応幅がかなり広いので物撮りで大活躍してくれます!

 

まとめ  望遠ズームはこれを買っておけばまず間違いなし!

 

70-200mmでF2.8の通しレンズはそもそも「焦点距離」と「撮影設定」の守備範囲が広く、さらにこのレンズは軽量でAFも早く取り回しが抜群によいので「攻めてよし守ってよしの万能レンズ」だと思います。GレンズのF4だと暗く撮影シーンが限られ、GMレンズだと重すぎて扱いきれません。そして意外と重要なポイントですがタムロンなのでガシガシ気楽に振り回せてしまいます(笑)

 

僕は正直Tamronのレンズのデザインや描写は苦手なのですが、望遠ズームは現状これを買っておけばまず間違いがない本当に完成度の高いレンズです!これだけメリットがあってこの価格はバーゲンセールと言わざるを得ません。

 

 

Tamronの写りの傾向が好みであれば、17-28mm,28-75mm,70-180mmで大三元を揃えるとかなり幸せになれそうです。