前回の記事「ソニーの純正ストロボラインナップ」に続いて、私は最終的にHVL-F43Mを購入した。
HVL-F43Mのレビュー
ソニー純正以外にもNeewer TT560とGodoxのTT350Sを保有しており、これらはマニュアルでもTTL自動調光でも十分用途を果たしてくれる信頼できる2台です。それでもソニー純正を購入したいちばんの理由は「純正の安心感」に尽きます。
中華メーカーのソニー向けフラッシュGodoxのTT350Sなどは非常に完成度が高くTTL自動調光に対応していながら1万円前後で購入でき光量も十分で完全に純正を超えたコストパフォーマンスに達している。
その事実に身をもって感動しておきながらのプラス2〜3万円分は、本当に「純正の安心感」と「クイックシフトバウンス」のためだけに投資したといって間違いない。
実際にHVL-F43Mを使ってみると、安心感以外にも「純正ならではの使いやすさ」「質の高さ」からくる満足感をたしかに感じることができた。しかしシビアかつ冷静に手持ちのストロボを見比べてみると、できることが同じならここにプラス2〜3万円の価値があるとは言い難いかもしれない。まあそのへんは良しとして、使いやすさと質感も含めてレビューしてみたいと思う。
α7iiiに装着図 大きいがバランスは良い
GN43で単三電池4本を使用するので、「コンパクト」という売り文句のわりには大きく見える。と言わざるを得ない。特に横から見た時。しかしながら手にもってみたときの感覚が悪いかといわれると、マスが集中しておりあまり重さを感じさせない、むしろ不思議と扱いやすい仕上がりになっている。
接続部はプッシュ式のクリックリリース機構が搭載されているのでシューを締め付ける手間も不要で脱着が早く済みます。
神機構 クイックシフトバウンス機構の妙
扱いやすさ、ハンドリングの良さに最も貢献しており、僕自身が惚れ込んだソニー独自の機構が「クイックシフトバウンス」
通常横位置から縦位置にカメラの向きを変えストロボバウンスの向きも変えようと思うとグリグリ、グリグリと2軸の調整が必要になるが、このクイックシフトバウンス機構はなんとグリグリ!と1軸の調整だけでストロボの向きを調整できるようになる。
撮影に慣れてくると、同じシーン、場所、カットで必ず横構図と縦構図を抑える(よく写真のレクチャーなんかでも言われますよね?)ことが当たり前のルーティーンになり、抑えないと気持ち悪くすらなってくるのだが、そういった人間にはこのクイックシフトバウンス機構がものすごく楽!これはマジで感動しました。
やっぱり純正の扱いやすい操作部
まず電源のON-OFFがレバー式なので非常に直感的に操作が可能です。
右上のライトボタンでディスプレイ電源がONに
ボタンでTTL/マニュアル、ZOOM、モードが変更可能
ボディ左下にLED LIGHTのスイッチがありONにするとフロントのLED灯が点灯します(主に動画撮影用)
光量も調整可能。
以上。
HVL-F43Mはクイックバウンス機構を搭載しており、GN43と攻守最強のスペック。
ソニー純正ストロボでは個人的に最もオススメしたいモデルです。
すでに後継モデルが存在し中古品の価格もある程度こなれていますので私はアマゾンのマーケットプレイスと楽天をチェックし超美中古品を驚きのお値段で入手しました。
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