こんにちは。SAMYANG AF 24mm F2.8 FE を購入しましたのでレビューしたいと思います。
このレンズの特徴を一言でまとめると。
重さわずか93gと非常に軽量かつコンパクトで持ち出すことが苦にならない、価格以上の十分な写りをするレンズ。
旅行で風景を撮影したい場合に持っていく単焦点レンズとして最有力候補でオススメしたい一品です。
外見、重さ 「コンパクト×非常に軽量」
最も特徴的なことが重さわずか93gと非常に軽量であるということ。SONY純正フルサイズEマウントで最も軽いレンズがSEL35F28Zで120gですがさらに軽いです。おそらくSONYに装着できるレンズで最も軽いのではないでしょうか。
レンズボディがプラ形状なので数値以上の軽さを感じます。(ツァイスのバッチがついている製品は金属ボディを採用することになるのでいたずらに重さが増します。)これは見方によっては安っぽいとも表現できますが、私は安っぽさよりも心理的な軽快感に感動を覚えました。素晴らしいです。この軽さは。
外観
レンズフードが付属しています。が、遮光、対逆光の意味をなしているか全くわかりません。私の経験上広角レンズのレンズフードは指が映り込むをの防ぐ効果の方が大きいと感じます。
とはいえ装着したルックスはとてもかっこよい。赤いリングもアクセントになっています。
α7につけるとこんな感じ
SAMYANGのレンズのいいところはセミハードケースが付属していること。この出来が素晴らしくそのままバッグにレンズをほおり込み出かける気分にさせてくれる。
スペック
作例
このレンズで撮影した作例をいくつか載せてみたいと思います。
描写の傾向 ”周辺落ちる” ”アンバー寄り”
価格以上の描写
肝心の描写ですが、私は初めて撮影した時素直にめっちゃ良いやんこれ!と感じにわかにテンションが上がりました。いいレンズを買ってしまった!と。僕はできるだけ正直にレビューしたいと考えて居ります。正直に、このレンズはびっくりするほどシャープであったりヌケが良かったりするようなレンズではありません。どこか全体的にアンバー寄りの描写とあわせてどこかオールドレンズっぽささえ感じるシーンもありました。
ですが、すばやくAFが聞いてあくまで現代水準のしっかりとした写りをしてくれます。価格を考えるとおどろくべきコストパフォーマンスだな。と素直に感動しました。特にRAW現像をおこなうならば十分すぎる素材を得ることが出来ます。
F2.8は助かる
F2.8ですのでそこそこ明るいレンズとも言えるでしょう。私は35mmのF2.8の単焦点とF4のレンズ、そして24mmもこのレンズのF2.8とF4のレンズを所有しておりますが、F2.8とF4には大きな隔たりがあります。F4のレンズは用途が風景や建物向けで、ポートレートには向かないな。という感覚です。
F2.8であれば24mmと広角でも被写体に近づきボケを活かした表現やポートレートも楽しめます。また室内のような暗い場所でもISOとSSの設定で撮影できるシチュエーションが増えます。
全体的に感じていることですが、大三元(F2.8通し)のズームレンズから24mmだけを切り出してものすごくコンパクトにしたレンズという印象です。
ボケはとても自然
ボケに関しては被写体に近づけば、F2.8の広角レンズでも背景をそれなりにぼかすことが可能です。このレンズのボケはとても自然で肉眼に近いナチュラルさがあるかと思います。うるさいと感じるようなシーンは少ないです。
最短撮影距離が24cmなのでかなり寄れますね。
逆光に弱い
逆光にはかなり弱いです。広角レンズ自体がフレームの中にどうしても光源がフレームインしやすいので仕方ないのですが、逆光シーンでは盛大なゴーストは発生します。夕暮れ時のポートレートなんかであればうまく表現としても利用できる可能性はありますが、まだ試せてはおりません。一応心もとないレンズフードが存在しておりますが、全く意味をなしておりませんね。
周辺減光が大きい。だがそれが良い。
周辺部分がかなり減光します。私は周辺減光が好きかつ現代であればLightRoomなどで簡単に補正が可能なので気になりません。というよりも表現や雰囲気として活かせるレンズだと考えます。
本当に扱い易いレンズです。 私がロシア旅行に持っていったレンズたち。
ちょうど先日ロシアに重さ7kg制限のLCCでバックパック旅行に行った時のレンズラインナップがこちらです。
・SEL55F18Z (55mm F1.8)
・SEL1635Z (16mm-35mm F4)
・SAMYANG AF 24mm F2.8 FE
旅行などで風景や建築物を撮影したい場合、どうしても24mm程度広角が必要になります。広角になればなるほど1mmの差で映る範囲の差は大きくなり、スマホなどのメインカメラで一般的な28mmや準広角の35mmでは狭すぎます。
思ったのがコンパクトに旅をするなら「SEL55F18Z」とこの「SAMYANG AF 24mm F2.8 FE」という組み合わせがSONYユーザーには強烈に扱い易い最適解と言うこと。
今回SEL1635Zは買ったばかりで16mmを試したくて持っていきました。しかし、フットワークと身軽さを重視するのであれば、わざわざ広角のために16-35mmや24-105mmや24-70mmといった500gを大きく超え1,000gに迫るようなズームレンズを持つ必要は全くないのです!!!
風景用の24mmはこのわずか90gのレンズだけ持っていけばよいのです。あゝ、なんと素晴らしきかな。ぼくはこの90gだけで24mmの広角レンズを持ち運べるという事実だけで旅の喜びを一段と深く感じるのです。
このSONYの55mmとSamyangの24mmの非常に軽量かつコンパクトな組み合わせで風景、ポートレート、旅のほぼすべてを余すことなく美しく切り取ることができるのではないでしょうか。
旅行にはこの24mmをセミハードケースごとリュックにつっこみ、ガジェット一つ追加するような感覚で気軽に持っていけるでしょう。
価格 「おもちゃ感覚で買えてしまう値段設定」
安い!!なんといってもこの価格が素晴らしい。
新品で3万円代前半で入手できます。中古品も根気よく探せば2万円台もありえるかもしれません。この値段なので、私は気軽にレンズフィルターも無しで使ってます。
普段10万円を超えるようなレンズばかりみていると、完全におもちゃ感覚、ちょっといい服やガジェットを買う感覚で手が届いてしまうお値段です。ええ、完全にレンズの金銭感覚がおかしくなってますね(笑)
まだ発売されてそれほど期間が経っていないためか新品↔中古で価格差が数千円しかありません。使ってみてだめなら売却すれば実質数千円で使用でき、そして写真のデータは資産になります。
まとめ 「サムヤンの24mmは旅行に最適のレンズ」
私自身は旅行のためにわざわざこのレンズを「安いしちょっと使ってみよう、いらなかったら旅行から帰って売ろう」程度の気持ちで入手しました。結果買って大正解でした。
SONYや他社でもなかなかレンズラインナップの少ない24mm単焦点という画角、かつさらに情報の少ない「SAMYANG AF 24mm F2.8 FE」。めっちゃオススメでした。本当にいいですよ。このレンズ。重さや大きさ、そして価格ふくめてとっても気楽なのです。プレゼントにもいいかも。
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