君に伝えたい、僕がみた世界の青

こんにちは。

貴方の好きな色は、何色ですか?

僕たちは色とりどりの世界に生きている。

これはあたりまえすぎることなのだけれども、色に囲まれた世界に生きることは本当に素晴らしいことだと私は思う。

ここを読んでいただいている皆さんの大多数は日本人だと思います。
日本人という人種は非常に色に対して感受性の高い国民だと言われている。また、日本という緑や自然豊かで起伏にとみ、四季織りなす本当に美しい国に生きているということに感謝を感じざるを得ません。

質問があります。
貴方の好きな色は何色ですか?

その色はどこで、だれとみましたか?
そこにはどんな光景、音、空気がひろがっていましたか?

今日は美しい国日本を飛び出し、私が見た世界に広がる「青」
日本には決してない、僕の大好きな青を皆さんにご紹介できたらと思います。

サントリーニブルー GREECE

エーゲ海のサントリーニ島

ものごころついた時に、どこかで見てしまった写真。
ハッとした瞬間に、もう僕はその風景を忘れることが出来ない。

その写真には何か僕を引きつける力があった。それは憧れと呼ぶのだろう。

初めて憧れの中を歩く、憧れを現実にするということが叶ったのは大学3年のときだった。

”The World of Blue & White”

 

雲ひとつなく、無限にどこまでも広がる青い空、その広がりを全力で受け止める深紺の海

青い空を眺めていると、遠く海と空の交わりへ視線が吸い込まれます。ふと目を動かすと脳に突き刺さる真っ白い建物。

「この世界にこんな真っ白いものが存在したのか?」

白は黒や影によってではなく、空と海の青によってこそ引き立つのだと気づく。

また、白いカモメが空を横切る瞬間が美しいと感じように、空、海の青も白によってこそ引き立つと知る。

このサントリーニ島は青と白が完璧に対立しつつも、完全に調和している場所なのだ。

ぼくはサントリーニ島でみた青を忘れることができない。

サハラブルー EGYPT

アフリカ大陸の北部に存在する世界最大の砂漠、サハラ

僕達はその一番奥地、”GREAT SAND SEA” と呼ばれるエリアを目指しカイロからはるばる砂丘群を超え1000kmほど走り続けた。

連日、早朝の薄白い時間にバイクに火を入れ走りはじめる。
昼間(11時あたりから2時くらいまで)は太陽光が直上から照りつけるため、路面の起伏が反射で見えなくなり危険でテンポよく走れないのだ。

そんな有る日に素晴らしい青をみた。

朝の砂漠はとても寒く、テントから抜け出すと吐き出す息はしろく、同じようにまた砂漠の砂も、実は朝みると驚くほど真っ白い。

朝7時その白い砂、タイヤを切りつけながら、真っ白な砂漠を走りだす。

ふと、真っ白い砂漠に、砂丘の切っ先から真っ白い太陽光が差し込む。

するとどうだろう。遥か先の地平線と、うすら白い空の境界線が曖昧に溶け込み、砂漠と空が完全に繋がるのだ。

それはまるで雲の中を走りつずけているような、精神と時の部屋にいるような、不思議な空間だった。

砂漠は緩やかに、登り下りをくりかえしているが私は自分の状態を認識する術はない。
坂を登っているのか、もしかしたら長い下り坂をひたすら下り続けているのだろうか。今は何km/hなんだろう。(競技用バイクにはスピードメーターがない)前に進んでいるのだろうか。

頼れるのは前走するエジプト人のWR450F、真っ白な空間にエキゾーストノートだけが響く。

自分の位置を相対化するためのものが何もない空間を走り続けていると、まるで宇宙空間で、自転車を漕いでいるかのような感覚におちいる。

(夜寝ているときに、上がどこかわからなくなって飛び起きた経験がありませんか?)

僕も急に並行感覚を失い、自分がどこを向いてどう走っているのか。上はどっちで下はどっちだ!?わからない
「やばい、このままだと転倒してしまう」

焦った私はパッと首を上に向ける。(首を上に向けるとそこは上のはずだ!)

するとそこには信じられないような真っ青な青空が広がっていた。

なんだっけコレは?空か?

生まれてはじめて青いものを見るように、生まれてはじめて空をみるように

「空ってこんなに広く青いんだ」

この瞬間に感じた、脳みそをぶちまけるような感覚を僕はわすれられない。

パンゴンブルー INDIA

インド  パンゴン・ツォ

北インドのラダック地方レー
そのほとんど中国チベット自治区に近い標高4,300mの場所にこつ然と存在する神秘にの湖パンゴン・ツォ

ここに至るには標高5360mの車で通れる世界で3番目に高い峠チャン・ラを超えてまるで異星のような荒涼な大地をひたすらジープで移動する。

レーから6時間かけてようやくたどり着くその世のはてに、こつ然と姿を現す青い湖。

なぜこんなに青いんだろう、見るものを吸い込むような神秘的な美しさがこの地の果てに存在する。

この青を、ジープの助手席から眺めていると、そのまま見を乗り出しこの青に身を投げて沈んでしまいたくなるような。なげてしまったとしても全てを受け入れてくれるような。そんな美しい青がひろがっているのです。

最後に 日本人としての色彩

今は桜の季節ですね。

僕達に自然の色を愛でるという感性が備わっているとするなら、いつまでもこの国に閉じこもるではなく日本を飛び出そう
世界にはまだ見たことの無いような場所、景色、色がひろがっていると僕は信じる。自分だけの感性でこの世界の色を味わい、自分だけの言葉で表現するべきだ

なぜなら僕達はいま、それができる時代に生きている。

桜の美しさを表現し続けるのではなく、桜の美しさを胸に
世界へ飛び出し、日本人の感性を持って世界の美しさを表現しよう。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
次は貴方の好きな色についてお聞かせ頂いたら嬉しいです。

では

Comments

  1. 小林大介 より:

    最後の写真…「化け物か!!!!!!!!!!!!!!」と思いました。(苦笑い←動揺しています…。どんなに優れた芸術家でも、自然を超える作品は作れません。さすが神の作品ですね。

    • shu より:

      コメントありがとうございます!本当にため息がでてしまう位美しい場所でした。
      これからも神さまが作った作品をみに旅を続けていきたいです!笑

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