アムステルダムで働く日本人女の子とご飯にいった話

アムステルダムで働く日本人女の子とご飯にいった。

実は、今日はホテルのwifiが比較的遅くなく、そのときに撮った(絶妙に)顔の写っていない写真をupすることも可能だ。が、あえてしない。なぜなら僕は、このブログの読者に想像力を求めるからだ。これがブログの面白いところだと思うのだが書き手が客を選べる。つまり興味が無ければ見なければいいという暗黙の理論がネットには存在している。こんなことを言うのは昨今の界隈はどこか読者への媚と自己の無さ感じる。あたりさわりのない表現にしたり、必要もなく自分が撮ってもいない写真をべたべたはったり。これらは発信者としての個性を損なうものであり、また読者の想像力に対する尊敬を毀損する行為、つまり自己と読者に対する重大な裏切りである。
感性の鋭い人は”媚びたありきたりな表現”や”全く関係、脈絡がないフリー写真”が多様されている今のブログのに飽き飽きしているはずだし、もしそんなこと思っていないよ。という方は感性が鈍いだけかもしれない。
私はこのブログで自分の撮った写真以外は基本的に使わない。リアル×純度を求めるからだ。そして自分の文章能力への挑戦としてあえてtextの投稿を作っていく。
建学の精神はついて来やがれ。読者ども。(嘘です)

まぁそんなことは(マジで)どうでもよく、標題の件。

アムステルダムで働く日本人女の子とご飯にいってきた。
ちなみにかわいかった(本投稿の主旨です)
彼女は同じ会社の人間ではなく、業種も全くことなっていてどちらかというとアーティストに近い人であった。僕は、ものすごく興味があったのだ。日本を離れて働くことを選択した人の考え方、生き方、アムステルダムでどんなふうに過ごしているのか。ということに。

19時に待ち合わせをしていたのだが仕事の関係で遅れてきた。5分ほど。たった5分なのにごめんなさい!遅れます!といちいち連絡を入れてくる彼女のことを、僕は、なんだ。やっぱり日本的だし、しっかりしてる子じゃないか。と感じた。店の前に彼女はやってきた自転車に乗って颯爽と。まん丸いサングラスをかけていた。いくらか奇抜な服装もアムステルダムのおしゃれな街並みにとても馴染んでいた。胸が高なった。平静を装いまったく中身のないことを喋った気がした。お店に入り注文を取る。英語がめちゃくちゃ上手い。僕はそれ以降ひとことも英語が口から出なくなってしまった。恥ずかしいから。あらためてよく見るとグレーのスウェットを着ている。丈がやたら短くて、おへそが出ている。僕はおへそを見てしまった。
話をして1分。気づく。笑顔が爆発的な人だ。眩しい。僕は控えめにいってテンションの高い人間でない。その一方彼女は控えめにいってテンションの低い人間ではなかった。ギャップを感じた。

さらに話をしていくとどうやら変な人だとわかった。彼女自身、自分のことを変な人と言うくらいだから確実だろう。
変な人という表現にはいくぶん語弊があるので言い換えると、これまでに全く会ったことの無いタイプの人だった。日本人女性の母集団というものがあるのなら、完全に飛び抜けた存在だろう。東京にいたら絶対会ってないね。そんな話もした。
顔は濃くはないけども目と眉がはっきりしてつり目がち、笑うと口角が上がる利発そうな顔立ちだった。名前は昔みたアニメの脇役の名前でいい名前だった。性格は芯が有る感じでどこか天邪鬼。僕の好きなリュックベッソンという映画監督のニキータという映画の主人公がふと浮かんだ。ほとんど話や背景、噛み合う部分はなかったが、彼女に僕自身は最初からとても好意を抱いていた。

他愛のないことを喋った。

・彼女はアムステルダムに来る前に、アジアの有る都市に数ヶ月滞在していたそうだ。
・仕事でチャンスがあり自ら手を上げた。
・というよりもチャンスがある仕事/職場を選んだ。
・仕事は天職だとおもっている。
・モテない
・意味のないきまり、慣習が耐えられない。自分のやりたいようにしたい。
・休日は何もしない。
・黒い自転車を購入したが気に入らないので自分で白く塗った。
・でも塗る途中で飽きて塗るのをやめてしまった。
・今はフランス人の女の子とルームシェアをしている
一人暮らしじゃないと無理な性格だがAMSは家賃が死ぬほど高い(20万円以上)
・フランスの女の子はびっくりする位、自立している。
・英語は勉強してない。

最も印象的な発言が、
“日本に生まれて一度も日本を飛び出したいと思ったことない人が信じられない”という旨の言葉だ。僕の思いとは違うけど、感じていることは似ていて、彼女の言葉にするとこうなるんだろうな。と思い同意した。

実際に日本を飛び出しアムステルダムで働く彼女から得た洞察は3つある。
1、人間には自分の世界を広げたい。と至極自然に思うタイプの人がいる。
2、そして実際に行動に移す人がいる。
3、人はそんな好奇心、行動力の有る人間に惹かれるということ(少なくとも僕はとても惹かれた)

一時間くらい経っただろうか。一方的に質問しすぎてしまったかもしれない。英語は口から出なくなってしまったので、目線とボディランゲージでお会計を呼んだ。

お店を出ると彼女がおもったよりも小柄だと気づく。自分で塗ったけど途中で飽きたという自転車だ。ぐるぐる巻きにしてあるぶっといチェーンを解錠している。僕はそのチェーン太すぎない?と聞いた。彼女は、懐かしい。私もアムステルダムに来たときにそれ思ったよ。と笑いながら答えた。

 

※この文章がアムステルダムで働く彼女に見つかってドン引きされないことを願うばかりである(笑)

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