さっさとJpegではなくRAWでの撮影をおすすめする理由。

Production

こんにちは。

 

写真を本格的に楽しみたいなら、できるだけ早い段階でRAWで撮影することをおすすめしたい。

・RAWって何?いまさら聞けないjpegとの違い
・今の時代、画像編集も自己表現
・使うソフトはLightRoomのフォトプラン 月980円

jpeg とRAWの違い

まずRAWがなんなのかについてわかりやすいような超かんたん概略図を。

 

RAW →データ ファイル

Jpeg →イメージ ファイル

 

スマホやパソコンにとりこむと同じように見えるが、別物。

まず、この2つは、持っている情報量が桁違いだ。
この情報差は数学的にはJpegが8Bit、RAWが14Bitと表現現されている。

 

8bitは  2×2×2×2×2×2×2×2  =256通り
14bitは  2×2×2×2×2×2×22×2×2×2×2×2×2  =16384通り

の情報量を持つことができる。

 

これは各画素あたりなので、光の三原色RGBの加法混合では
8bit、だと(R)256×(G)256×(B)256≒1677万色の表現ができる。
14bit、だと(R)16384×(G)16384×(B)16384≒4兆3980億色の表現が可能、

この数字だけで段違いですね。超ざっくりのイメージでいうとピンポン玉と体育館くらいの差でしょうか。

 

ただ、世の中の大半のディスプレイは8bit表示。つまり1677万色なので、ディスプレイにきれいに表示するにはjpegでOKなのだ。というかそもそも人間が認識できる色は1000万色程度といわれているし。なおさらJpegでいいやん!めでたしめでたし!

 

…とは行かない部分がある。

 

それは、画像編集のときに、トーンカーブや色相や、彩度を調整、変化させるなどの作業を行う場合だ。

写真などの画像における色や階調というものはなだらかにつながっていてこそ美しく成立している。ただ単純にディスプレイに表示するため程度の情報量しかないペラペラの画像が、その隙間を無理やりクロースアップや引き伸ばされ、とたんにいびつな階調、色の画像になってしまうのだ。Jpegイメージはあとで大きく修正できるだけのマージンはない!実際にJpegを編集するとなかなか気持ち悪い色になる。

 

一方、RAWは画像イメージを生成するためのイメージセンサーの情報をそのまま保持した「生データ」。

あとで編集してイメージを生成できるだけの情報量
 (各センサーそれぞれのRGBデータ、14bitの豊かな階調)を保持している。

 

 

この、RAWデータを扱ってjpeg画像を生成する過程をRAW現像と言う。

のちのちにLightRoomで現像をするならば、確実にRAWで撮影するべきなのだ。

 

カメラの設定ではRAW+jpeg撮影がおすすめ。なお、ソニーα7のようなデュアルスロットの機材を使っている方は、片方のスロットにRAW、もう片方のスロットにJpegを設定すると、軽量なJpegも扱えるので取扱の面でもデータの安全性の面からもおすすめだ。

 

α7iii/α7RiiiのSDカード2枚、ダブルスロットの超実用的な使い方について
こんにちは。 α7のダブルスロットについて使い方がわからず疑問に思ったことはないだろうか。 スロットが2つも不要に感じるかもしれないが、ここにはしっかりと意味がある。

(まとめ)RAWで撮影するメリット

・画像のレタッチ・編集するために十分な素材が残る
・ホワイトバランスの調整がしやすい RGBの情報を保持しているので再バランスも可能
・明るさやコントラストの編集が十分にできるほど、持っている階調情報が豊富
・撮影で失敗しても救われる可能性が結構高い※ 

 

※ただしRAW撮影でも、白飛び部分はセンサーへの入力が測定可能な上限を超え質感やディティールを表現する情報が無くなる。一方黒つぶれに関しては、センサーの特性上ある程度のところで情報が収束する傾向にあるようだ。このためデジタルカメラではアンダー気味にとると良い。ということがまことしやかにささやかれている。

 

では、なぜそもそもLightRoomでRAW現像(?)をしなければならないのだろう…?

LightRoomでRAW現像しよう

みなさんお気づきだと思うが、カメラマンの表現領域が写真を取るだけでなく、画像編集するところまで広がっているのだ。

スマートフォンというカメラをみなが持ち、みなが気軽に写真を撮影するようになった。観光地にいけば同じ場所同じ構図の写真が溢れている。ここでカメラマンが差別化するための手法は編集だ。つまり自分の主観をいれて≒自分の感性を発揮して画像編集することが今現在の重要な表現手法となっている。しつこいけどいつか編集するならRAWで撮ろう。

どんなスポーツや芸術でも、道具や技術が成熟していけばいくほど表現のレイヤーがどんどん、どんどんと深くなっていくのだ。

 

もし、今の時代にあったクリエーターを目指すならば、撮影技術だけでなく、早い段階から現像技術(写真編集を用いた”表現”技術)を身につけることは必要最低限、必須なのである。

 

Jpeg撮って出し至上主義について

一部、LightRoomなどでの現像編集との対比で「Jpeg撮って出し」というカメラという道具だけで撮影を完結させる行為を至上とする意見もある。たしかにカメラという道具の扱いのみで露出やWBをばっちり決めて表現を行うということには、カメラの特性をダイレクトに表現できる(私もレンズやボディのレビューではよくやる)し、男らしいロマンもあるし、光の読み方、捉え方、表現の面でも上達に寄与する点もあると思う。しかしなんというかデジタル的な精神を感じない。若い人はガンガン最新のミラーレスでとっておしゃれにかっこよく現像しまくれば良いと思いますよ。もはや、どこか感性が違うのです。良いとか悪いとかではなく。

(まとめ)なぜLightRoom現像しなければ行けないのか?

・フォトグラファーとしての表現のレイヤー、カバレッジが広がって来ている。
・かっこよく、おしゃれに画像編集できる能力もフォトグラファーのスキルであり、表現になっている 

LightRoomの種類と選ぶべきプラン

おまけで書いておきたいのが、現像ソフトの選び方。これはAdobeのLightRoomが良い。多くの人につかわれているソフトなので、webや書籍の情報が豊富。よって独学でも勉強し知識・技能習得が可能だ。

LightRoomを入手するべきときに最初に意味がわからなくなるのが、2つのバージョンと4つのプランが存在すること。

ここでは解説をしないが、技術を身に着けたい方は、フォトプランを選び、キチンとしたディスプレイのパソコンでClassicをメインで使おう。
うまくなりたいならば、CCは使わないこと、できることは変わらないかもれないが、制約が多い

 

プランはフォトプランを選んでおけば問題ない。

 

詳しくは、こちらの記事で。(自分の使っている機材の紹介とともにまた記事化予定)

 

以上よいカメラライフを!

 

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