まな板2枚、200円でブレーキディスクローターの曲がりを修正する方法

オフロード

結構な頻度でオフロードバイク乗りを悩ませるのが、リアディスクローターの曲がりではなかろうか?今日はその便利な修正方法を伝えたい。

目次
1.原因と対策
2.曲がりによって起こる不具合
3.一般的な修正方法
4.今回紹介する200円修正方法

1.原因と対策

曲がる主な原因は以下
①転倒時に障害物HIT
②走行中に岩などにHIT
③ヒルクライムで失速などで、バックした際に障害物にHIT
④飛び石にHIT

ありがたいことに1年に1,2回は上記いずれかの機会に恵まれてしまう。
私は④の経験はなし。
*ちなみにブレーキディスクは熱をもった状態で、水などがかかり急激に冷やされることで多少曲がりが発生してしまいます。

この防止にもっとも威力を発揮するのが、主に海外メーカー各社が出している、台座一体型のリアディスクローターガードだ、

これさえ装着していれば①②④は基本的に防ぐことができる。がバネ下荷重で約1kg近くも重くなってしまう。
抜群の安心感もあるし実際曲がりませんので、重さを気にしない人にはほんとにオススメですね。

*YZ125Xにはできるだけ軽い状態を保ちたいので、取付けないという選択をしています。GYTRの固い樹脂製取付予定。
*実際のところ、過去WR250Fに台座一体型を取付けたことが有るが、さほど重さのネガティブは感じませんでした。(写真)
*台座一体型ではないZ◯TAなどのディスクブレーキガードはオススメしません。
 もともとのマウントが衝撃に耐えるように設計されていないため、折れてしまったことがあります。

2.曲がりによって起こる不具合

上記最強ガードつけない場合、最初からついているプラガードだけだと防御力が低く良く曲がってしまいます。トレールなんかだとプラガード自体ついてません。
基本的に曲がってしまうと新品交換(1万円ほど)が推奨されてます。辛い!!
私の知り合いので年に4回リアディスクを新品交換した強者もいる。(4万円)

ひどくない曲がりならブレーキング自体はできるし、走ること自体はできます。
そもそも曲がっていたらなんでだめなの!?そこまでリアディスクの曲がりを気にする?

それは…
リアブレーキがコントロールが出来なくなるからです。

一般的にはタッチが悪くなる。ということが言われているが、これはバイク➔人間へ伝わる受動的な感想です。僕達はあくまで、人間➔バイクという積極的な姿勢で、コントロールして行く必要があるのではないでしょうか。

僕はまわりのバイクのりから相当鈍感な方といわれておりますが、リアブレーキの曲がりは我慢出来ません。

曲がりによって起こる現象、不具合をまとめてみます。

正常なローター
ペダルの踏み込み量に対し、1次関数的に制動力が増えていく

曲がったローター
(ジャッキアップしてリアタイヤを空転させた時に目視でキャリパーが微妙に左右にくねくねしているのが分かるような状態でも)
曲がりがあるとピストンが押し戻されてしまうので、効くか、効かないか 0か1かみたいな極端なタッチになります。
限界点も低く直ぐロックします。
あとキャリパーが高速で動くので、グリス切れてしまいやすいです。

3.一般的な修正方法

一般的な対処療法はモンキーレンチで曲がっているところを挟んで、グニッと曲げるというもの。

実際これである程度は直せるのだが、修正過程で曲がりのなかった部分もグニャグニャと3次元的にまがってしまい、微調整を重ねても一定以上の精度での修正がどうしようも出来ない。

金属加工を生業としている方々は、モンキーだけでほぼ完璧に直せるそうですが、もはや職人芸ですね。

4.今回紹介する200円修正方法

知識や、そういったミリ単位の感覚を要求される特殊技能がなくとも。叩くだけ、まさに猿でもできる。
おそらく素人がモンキー修正するよりも数倍以上の精度で修正が可能な方法である。
そして、かかる費用は200円。ローター交換する場合にくらべおよそ50分の1のコストでOKだ。
まさに画期的!笑

用意するのは100円ショップにあるまな板を2枚。そしてハンマー(こちらも100円ショップ)
そう、“叩き出し”で平面をだすのだ。3次元の金属を板とハンマーで2次元に変換する。

まず曲がっているところを探して欲しい。マジックなどでローターに色をつけ、軽くブレーキをあてて空転させると色が擦れるところが曲がっているところだ。
次にリアディスクをはずし、平らな場所でまな板に挟み、まるで猿のように曲がっているところを中心にバッコンバッコン叩きましょう!10~20回が目安かな。

そしてホイールに取付けてローターの振れを確認し、必要に応じてもう一度修正してください。

これで驚くべきほどスムースかつコントローラブルなタッチが蘇ります!!!

*この過程でまな板が割れてしまいます。基本的には1度か2度しか修正できません。
そして木がローターの形に凹みます。
*なので本当は樹脂製のぶ厚めのまな板を使いたかった。凹むこともなくしっかりと平面も出やすいと思いますのでこちらをつかった方が良いかもです。私はホムセンまでいく時間がありませんでした。

では。

 

番外編、中華製リアディスクについて(追記)

ちなみに修正を頻繁に繰り返していると、精神的にそろそろ新品交換、、、という時期がきます。

その際にオススメなのが中華製 ARASHI社のディスクローター。これ安くていいですよ。

値段的には純正の半額ほど。肉厚で頑丈そうですし、見た目も意外とカッコイイ。しっかりとブレーキも効くし、タッチも違和感ありません。

上の画像をみていただけたら分かると思いますが、以前のっていたWR250Fは(いつの間にか)前後ともARASHI社のローターになってしまっていました。笑

WR250Fはもちろん、WR250R、YZ125、YZ125X、YZ250F、YZ250FX、YZ250 あたりにも以下が適合し取り付けできるはずです。

もし中華製が嫌だけど、純正は高い…。と言う方はZ-wheelのジグラムローター (特にソリッドタイプ)が8000円ほどでオススメです。数あるダートフリークZETA製品の中でめずらしい傑作品と言われております(笑)

 

 

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