日本人の僕がオランダ人の働き方を知って感じた衝撃

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ーオランダ アムステルダムにいます

どうも。毎日ブログを書く時間を作る!といった割に全く書けていないワタクシです。これには正当かつ妥当な理由があり、ある日を境に滞在中のhotelのwifiが突然死ぬほど遅くなってしまったため、画像のアップロードを多様する本ブログを書く気力が失われたのだ。それは仕方ない!!!! とはいいつつ、海外で過ごすと日本にいる以上に気づくことがとても多い。それをアウトプットすることで、自らの人生の血肉とし、ネットの海の藻屑を量産するために始めたのがこのブログの存在価値なので、なんとかこの ”いんたーねっと” の大海原に僕の魂の叫びを係留すべく筆をとった。

そう、僕はいま、オランダはアムステルダムへ滞在している。

ーおかしいという違和感

私はとある日系企業に勤務しており、その現地法人へ出張に来ているのた。
※ちなみにオランダでは株式会社のことをB.V.と表記する
その現地法人はお客様を年に1回ヨーロッパの主要な都市に招待するカンファレンスを行っていており、それに合わせてはるばるやって来たわけだ。(ぼかして書いてます)このカンファレンスは2日間にわたり執り行われ、現地法人の社員4〜5人が一日目と二日目で同じセミナーを行う算段だ。
一日目は何事もなく終了し二日目を迎えた朝、それは起こった。
重要な役割をになっている現地法人のオランダ人メンバー ロッキー君※(30代前半 仮名)が待てども待てども現れない!そう、突然ブッチしたのだ。
マネージャに聞いても大したことは把握してないし、何が起こったか知らないらしい。
※むかし資生堂のCMに出ていた頭がツンツンのペンギンキャラクター ”ロッキー&ホッパー”にめちゃくちゃ似ているのでロッキー君とよぶことにする。

自分は内心…(マジカヨ!!あの金髪ツンツンオールバック野郎!一年で一番大事な日だろ!熱だろうがなんだろうが這ってでもくるだろ???なに考えてんだ!)とおもいつつ現場は何事も無かったかのように平然とし、UKからたまたま支援に来ていたMr ビーンを少しハンサムにした中年がロッキー君の役割を華麗にカバーしうまくたち回った。私はほっと胸をなでおろした。が、その胸にはロッキー君のブッチの重大さと現場のあまりの平然さに違和感を感じていた。

ーイナズマ 違和感が確信に変わったその瞬間、、、。

無事カンファレンスも終了し、ほっとした。あらためて私のコンタクトパーソン イタリア君 ※見た目がイタリア人なのでイタリア君と呼ぶ。にASAP(英語でアズスーンアズポッシボーの略)で今後のスケジュールについて打ち合わせをさせてほしい。と申し出た。※私は6月の末まで出張で移動、滞在予定
「ごめん。僕は明日から4連休(木〜日)で休むよ。だから今度にしよう。君も休んでどこか行けばいいんじゃないかな?オフィスいっても多分誰もいないよ」※木はオランダの祝日だった。
…What!? ちょっと待て、高い出張移動費と滞在費を払ってわざわざ日本からオランダまで出張に来ているのに、君も休むといい。だと?そしてあろうことか旅行にいくなど、断じてけしからん!オフィス誰もいないからばれないだと!け、けしからんぞ…。そ、そんなことをすれば一体おまえの滞在費、給料はどこから出ているのだ?なんのために来ているのだと上司、いや日本国民から小一時間問い詰められるだろう。
※モーレツサラリーマンの日本国民から向けられるであろう”おまえ旅好きらしいし、どうせどっかあそびいったんやろ?”という猜疑を晴らすために言わせてもらうとやることが片付かずホテルでちゃんと仕事しました。

そして月曜日になり初めてオフィスへ出社する。時間は8時30分。入り口でゲスト用のICカードを受取りエレベーターで上階へ。エレベーターが開き扉の前にたち、ネクタイをキュッとしめる。これは僕にとってデビュー戦だ。ここから僕の戦いは始まるんだ。青雲の志を胸にその手をノブへ、、、
「ガチャ!!」ドアがひらく

、、、、誰もいない。

あれ!?ガチャ、、、ガチャ、、、!!(意味もなく2回ドアを開け閉めする。)

やっぱり、誰もいない〜〜〜(涙)

嫌な予感がよぎる。もしかしたら今日は日曜日なのかもしれない。①時差ボケ説。いや今日は月曜だ。あれ?…これって、もしかして②今日も祝日説ーッ!?!?そんなこんなしていると気前のいい秘書のおばちゃんお姉さんが私を見つけて話かけてくれいろいろと世話を焼いてくれた。(僕はおばちゃんにモテるのだ!)秘書のおねえさん曰くまだ僕のコンタクトパーソンであるイタリア君は来てないんじゃんないかな?コーヒーでも飲んでそこに座って待ってなさい。とのこと。コーヒーを飲みながらボケっと日本からのメールをチェックしていると9時半ごろからにわかに人が増えだす。そして10時に下の階にいくとイタリア君が居た。
“Oh~shu~! How was your weekend?”

…ぼくはイタリア君を見て、やっぱりイケメンだな。外国人はズルいと思った。

そんなこんなで彼の席の近くに座り一日仕事をしてみた。
リストにするとこんなかんじだろう


ほとんど仕事らしい仕事もしないまま帰宅し始める彼ら。まぁ連休明けだとこんな感じだよな。とか、やっぱり日本人は勤勉ですばらしいかもとか。思いながらオランダの労働環境についてググってみた。
オランダの労働環境が天国だと言える9つの理由  http://netgeek.biz/archives/16904

(1)残業は法律で禁止 労働時間は最大で朝9時から夕方5時までの8時間(2)基本的に週休3日制(3)女性の就業率は70%。ちなみに日本は66%(4)パートタイム雇用の平均時給は2000円(5)ワークシェアリングが普及しているため労働時間が短い(6)副業を制限するルールがない(7)病気になったら無条件・無制限で休める(8)正社員とパートに待遇の差別がない(9)解雇された場合は最長で3年間、給与の70%を保証する失業保険が受けられる

それでいて一人当たりのGDPは世界13位(日本は24位)、労働生産性は11位(日本は19位)※上記URL本文より抜粋

なんだコレは。僕は自分の信じているもの、高度経済成長期を経験したことがないのに無意識のうちに刷り込まれていた宗教、長時間働くことへの美学、日本的な働き方が音をたてて崩壊して行くのを感じた。文章で見るのではなく、その場の空気として言葉にも映像にも成らない確固たる圧倒的リアルが存在するのだ。

この体験から来る全身体的な驚きは私にとって人生のトップクラスの衝撃であった。実際手が震えたし、その場で自分が身体から離脱するような感覚、そしてかすかな吐き気を覚えた(多分お腹が減っていた)
私はそのまま頭がほとんど真っ白になり仕事が手につかなくなり30分ほどで諦めてオフィスを飛びだした。オフィスからトラム停車駅へむかって伸びる一本道をまるで抜け殻のようにあるく。いろいろなコトを考え、そして思い出した。働くとは何なのか、イタリア君のデスクトップ画面を覗き見したときのフェイスブックのリア充写真、日本人がオランダで働くという可能性、仕事が嫌だと愚痴しか言わない友人。上司の顔、日本のオフィスの景色。
後ろから自転車が近づき僕をぬきさる。二人のおばさんが並走し何処までも底抜けに明るい笑い声と共に通り過ぎていく。僕はふと笑い、ネクタイをスッと緩めた。

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