私が愛用している Leica M (Typ262)のトップカバーが凹んでしまいました。
最初に気がついたときは汚れかなとおもったのですが、触ると凹んでいる…。経験した方は分かると思うのですがカメラが凹む以上に大切な道具なだけあり心はもっと凹みました。
トップカバーは金属なので(Typ262はアルミのようです)分解できれば「叩き出し」ができそうなのでチャレンジしてみました。愛機の凹みに悲しむ人のために、作業の顛末を記事にまとめます。
なお、もともと参考にしたのはこちらのM240の動画です。一見すると意外と分解は簡単そうに思えました。事前に見ておくと分解工程がわかって良いと思います。
Working with Leica M240 stiff rangefinder______Motion Lapse Film
作業にあたり用意した道具
私はバイクの整備などの教訓から、こういった作業で一番大事なのはきちんとした目的に合った道具を使うことです。
失敗の確率をできるだけ下げるため以下の道具を入手しました。Amazonでまとめて注文しました。
■精密ドライバー
結果+0のドライバー1本で作業ができました。
■ピンセット
こちらも用意した方が良いです。
■T6トルクスドライバー
結果Typ262では不要でした、M240(M10も…?)では必要なようです。
■叩き出し用ハンマー、ペンセット
叩き出しに必須です。
なお、これらの作業はすべて自己責任でお願いいたします。(メーカー保証も受けられなくなる可能性があります。)
Leica Mのトップカバー分解、アクセス方法
裏蓋をはずします。
ネジを外します。
バッテリー側は少し複雑な構成になっていました。
バネが入っています。ピンセットではずします。このとき写真を撮っておくと良いと思います。
トップカバーまで貫通している長いネジを外します。機種によってはここがT6のトルクスになっているようです。
2本の長いネジをはずすと、トップカバーが開きます。素晴らしい整備性!
ズリズリ慎重にひらきましょう。
叩き出し
まず私は凹んでいるところの中心部分にマジックでマーキングしました。
そこを中心にして叩き出し用のハンマーで叩いて行きます。
ゴンゴンして5分後、もう十分なほどきれいになってます。
光の当て方でまだ微妙な曲がりが、、
その後30分くらい微修正してほぼ完璧にフラットになりました!
逆の手順で締め付けて終了です。
私のM (Typ262)はトップカバーがアルミのようです。
他の機種の素材も金属ですので同様の修正が可能だとおもいますが、くれぐれも慎重に作業してください!