ぐるぐるボケを楽しむ安価なネタレンズ ヘリオスHelios-44-2 58mm F2 オールドレンズレビュー 

オールドレンズを購入して作例がすこしばかり溜まってきたのでレビューしてみたいと思う。

今回はヘリオス44について、

海外では「ボケモンスター」の異名で知られるレンズである。

 

オールドレンズに興味を持ち出して情報を得やすく、また〜10,000円という安価さゆえに一番入手しやすいでのがこのヘリオスだ。

なにを隠そう私自身も一番最初に手に入れた記念すべきオールドレンズがこのヘリオス44-2であった。

 

歴史・外観

 

・カールツァイスイエナ ビオター58mmf2のコピーレンズとして知られている。

・1950年台に登場、ぐるぐるボケで有名

・4群6枚のダブルガウス構造。

・ヘリオスはラテン語で太陽を意味している


最初の2文字が製造年を表すとのことで、この個体は1982年製造のようだ。
 
絞りにはオイルが付着している。

 

 

レンズレビュー

ひとことでいうと僕はヘリオスは唯一無二のぐるぐるボケを楽しむためのネタレンズだと思っている。
もちろんオールドレンズらしさも存分にあるのだが、描写を求めるなら他のオールドレンズがより魅力的な選択肢になりうる。

 

<写り>

コントラスト、彩度ともに低め、写りと描写も甘いように思う。現在僕は、現行のソニー純正レンズ何本かに加えJupiter8(50mmf2.0)Jupiter9(85mmf2.0)を持っているが、写りでいうと半歩下がる印象だ。とくにこのレンズの気になる点が絵として撮影した見た時に、中央部分と周平部分の差が激しくの平面性平坦性がないように感じること。


絞り込めばそこそこには写るようになるのだが、それだとオールドレンズらしい写りがスポイルされてしまう。
ただし、開放で、日の丸に近いような構図だとハッと被写体が浮き出るような描写を見せるレンズだ。

 

 

<逆光耐性が極端に低い>

また、私の個体では逆光耐性が極端に低く、太陽の低いレンズの中に光が入る時間帯だとレンズ内で光が暴走しコントラストが極端に下がる傾向がある。EVFで確認していると何を撮ろうとしているかわからなくなるほどだ。それも楽しみの一つなのだが、ヘリオスの使用にあたってはレンズフード(>>Amazon 49mm メタルフード)を準備しておくほうが良いだろう。

 

<58mmという微妙な画角>

50mmが俗にいう標準レンズの画角というならば58mmはやはり撮影時に体感できるだけの画角の狭さを感じる。

僕は50mmが使いやすくスナップなどでも扱いやすい画角なので58mmになると今ひとつかすかな使いづらさがあるのが正直な感想だ。

 

<サイズ感はそれなり>

M42のマウントアダプターを装着するとそれなりのサイズ感になる。(下の写真では逆光耐性を上げるために大きめのレンズフードを装着している。)

超コンパクトなJupiter8などと比べてしまうとお世辞にも小型軽量さが売りになるレンズではないだろう。

<ぐるぐるボケという強烈な個性>

と、このレンズの悪口のようなことばかりを正直に述べてしまったが、
このレンズには、このレンズにしか出せない「ぐるぐるボケ」という味を超越した「強烈な個性」が存在している。

他にも安価に手に入れることができるオールドレンズは存在するのだが、写りに詳しい人やカメラが好きな人がみればオッこれはオールドレンズかな?とおもう程度だ。しかしこのヘリオスは味ではなく個性であり、表現力をもったレンズといえる。

特にiphone,pixelなどの高性能スマホによってボケが簡単に手に入るようになった今、このぐるぐるボケはSNSやその他のメディアにおいて強烈な個性を発揮するだろう。

 

ぐるぐるボケの出し方

 

1.木漏れ日、街明かり、水面など光源が多くある場所を背景にえらぶ、

2.F2に設定

3.可能な限り被写体に近づき撮影すると盛大に暴れてくれる。

 

マウントとアダプターの知識

 

オールドレンズの初心者が最も困るのがマウントとアダプターの知識だ。(私も困った)

このヘリオス44-2はM42というおそらくオールドレンズで最も出くわすことの多いマウントのレンズである、M42から自分の使っているカメラへのマウントアダプター(ソニーだとNEX)が必要になる。

マウントアダプターは非常に安価な中華製が出回っている。

精度について文句を述べる方もいるが、まずは数百円〜千円程度の中華製の一番安いもので問題ない。

 

 

また、オールドレンズは最短撮影距離が長く寄れない設計が多い。(ヘリオスは50cm)

これに対応したい場合のみ”へリコイド機構”つきアダプターというものを使いレンズを繰り出す機構をアダプターに設けると至近距離でsの撮影することも可能となる。こちらも多数の商品が出回っている。もしお金に余裕があるのなら準備してみてはいかがだろうか。

 

ヘリオスの購入方法

ヘリオスは〜10,000円程度で安価に入手ができる(わりにぐるぐるボケを楽しめる)レンズ。昨今では急に値段が上がってきているがそれでもなお購入先をうまく選べば安く入手することができる。

 

①ヘリオスに関しては一番入手が楽なのはメルカリなどのフリマで出品している方がいるのでそちらからの入手が楽だ。(ただし値上げ幅がかなり大きい)

 

②最も安価に入手できる方法はEbayで海外から輸入すること

 

③価格と手間と安心感のバランスが良いのは楽天で購入することだ。
 Amazonは個別商品画像を確認しにくいのでイマイチ

なお、ヘリオスには44Mや44、44-2などいくつかの種類が存在している。最もポピュラーなのは44−2だ。マウントへの複雑な知識が必要なくぐるぐるボケが強くでるようなので特別な理由がなければ44-2をオススメする。オールドに興味がでたらまずいちばん最初に入手して安心して楽しめるレンズだ。

 

では、よいオールドレンズライフを。

 

オールドレンズについての本を三冊、知る・知識を学ぶために読んでみたのでまとめる。

【本ブログ記事の総まとめ】カメラとα7について知りたかったらコレ。ノウハウ・アイテム・レビューの全まとめ